・・・・・・・っということで、いまセウタが大変なことになっていますね。
セウタって?・・・ジブラルタル海峡をアフリカ側に渡ったところにある、スペインの小さな飛地。
2年前に旅行しています。
そのセウタにモロッコ側から移民が殺到しているそうです。
モロッコからの移民???
ぼくの印象では、モロッコはそんなに経済が悪いはずないというものです。
モロッコじゃなくてサブサハラ(サハラ以南)からの難民じゃないの?
実は半々だったのです。
モロッコ経済は決して良いものではなく、若年層(15歳〜25歳)の失業率は30%を超えるとのこと。
大学を出ても、就職できない状況。
そういえば、TVで海を泳いで超えてくる難民はみんな若者ですね。
そんな状況は今に始まったわけではなく、モロッコからスペイン領のセウタに逃れようという動きはずっと存在し続けています。
それを押さえていたのが、モロッコの国境警備隊です。
過去にも押し寄せたことがあります。
この辺の事情は複雑なんですが、その時はモロッコがわざと警備を緩めたからです。
なぜそんな嫌がらせをしたかというと、以前から燻っている西サハラ問題があります。
西サハラは最後までモロッコ独立に乗り遅れていました。
なぜなら、砂漠地帯にも関わらず鉱物や漁業に恵まれているからスペインが手放したくなかったからです。
モロッコは当然西サハラはオレたちの領土だと主張していますが、西サハラには独立を目指す武装組織があって、アルジェリアから援助を受けています。
国連は住民投票に任せようとしましたが、実現していません。
スペイン側は(EU側も)移民が直接越境してくるのは困るから、モロッコ政府に緩衝地帯の役割を果たしてもらう魂胆なのです。
だから色々と経済援助しているのです。
前回モロッコが国境警備を緩めたのは、自分たちに有利になるように西サハラ問題を駆け引きに利用したのです。
国際問題というのはなかなかエグいですね。
・・・・・・・
では今回は何がきっかけとなったのか?
スペインの裁判所が泳いで渡ってくる移民は即送還してはならないとの判決を出したからです。
人道上からの判断ですね。
こりゃいいチャンスだと、泳いで渡る移民が押し寄せ、国境警備隊のキャパを越えたからなんです。
まあ、この問題にはまだまだ複雑な背景があって、書ききれません。
(かつて領有権を争ったモーリタニアや、モロッコの主権を認めたトランプ前大統領なども絡んでいます)
観光客気分でサラリと旅行しただけでは、なかなか解らないもんだと痛感させられました。


