・・・・・・・っということで、前々回書いたブログには続きがあります。
阪神淡路大震災の時、自衛隊はヘリコプターによる空中消火の準備を整えていたのに、自治体や国がそれを実行しなかったことを問題にしました。
16年後に起きた東日本大震災でも似たような事例が発生しました。
福島原発の炉心溶解です。
冷却ポンプが機能せず、緊急に炉心を冷却する必要が生じました。
その時独断で海水注入の決定をしたのが第一原発の吉田所長でした。
海水を入れれば原子炉を捨てることになるので、当時の官邸レベルで難色を示しました。
しかし、吉田氏は独断で海水を注入したのです。(結果はメルトダウンでしたが。)
実は第二原発でも同様の事態に陥り、増田所長は海水を注入する代わりに、海水で冷却するシステムを復旧させることに注力しました。(こちらは成功。)
現場の状況をいちばん知る者に決定権を与えるべきですが、それを許したら独走してしまう危険があり、そんなに簡単でないことは分かります。
奇しくも同じ状況が二つの大震災で起きたのです。
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そこで、このような事例は歴史上でたくさん起きているはずと思い調べてみました。
ところがあまり見当たらないんですね。
下剋上とか謀反は数え切れませんが、上の命令を無視して、現場の人間が独断で判断し、その結果勝利したり、惨事を防いだ例はほとんどないんですね。
正確には無数にあるのですが、命令を破った者が英雄として記録されるのは、たいてい「結果が良かったときだけ」なんですね。
面白いことに、日本では「命令を破った英雄」よりも、「命令に殉じた忠臣」が美談として残りやすいんですね。
孫子の兵法に「将、外にありては、君命も受けざるところあり」というのがあり、「戦場では、将は君主の命令にすら従わないことがある」という意味です。
孫子はこれはいいことだとも悪いことだとも言っていません。
そういうことがあると事実だけ述べたのです。
しかし、よぉ〜〜〜く読んでみると、「結果の責任を、現場で引き受けよ」と聞こえるのですがどうでしょう?
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なんでこんなことを書いてきたかというと、リアルタイムでそのような状況が起きているからです。
トランプは思いつきで国際法を無視した命令を乱発しています。
警察官、麻薬取りしまり、不法移民の取り締まりそして、軍隊で混乱が生じています。
アメリカ軍は特に誇り高い組織のはずです。
国際法や人道に反する命令に従うことは、彼らのプライドを痛く傷つけているに違いありません。
しかし、トランプの暴走を止めるシステムは完全に機能していません。
イランの革命防衛隊が自国民を3,000人以上も殺害しています。
実はアメリカもイランも問題の根っこは同じなのです。

