・・・・・・・っということで、アメリカでは麻薬汚染が想像以上に深刻化しているようですね。
トランプがメキシコ国境のフェンスを強化しようとしたり、中国に合成オピオイド(フェンタニル)の供給を止めるよう脅したり、そしてついにはベネズエラから向かってきた麻薬密輸船を撃沈するまでに至っています。
麻薬がらみの犯罪ばかりでなく、有名人でさえ過剰摂取で命を落とすケースが増えています。
それに比べ、日本における麻薬汚染は生やさしい方です。
では、なぜ日本はアメリカほど問題化(表面化)しないのか?
その理由を日本人が誘惑に対する強さ(=道徳がある)に求めたくはありません。
半ばアル中のぼくが自信を持って言えるのは、日本人だから麻薬の誘惑に負けないとは思えません。
じゃあ、何が(バンアレン帯のように)日本を麻薬汚染から守っているのか?
まず歴史的に考えてみます。
イギリスが引き起こしたアヘン戦争に負けたことによって中国は中毒患者で溢れかえりました。
オランダも植民地に対して、同様の手口を使いました。
日本が阿片禍に見舞われなかったのは、先に情報が得られ対策が立てられたからです。
地球の果て、極東という地理がプラスに働きました。
さらに、日本が島国であったことが役立ったとぼくは考えます。
アメリカのように陸路による大規模な密輸を仕掛けにくい。
半ば鎖国状態であったことが密輸を防ぐ効果があった。
これは現代でも言えることです。
ここまでは、普通に予測できる理由です。
もう一つ日本独特の理由があったと思うのです。
・・・・・・・
ゴッドファーザーでドン・コルレオーネが麻薬ビジネスに手を染めることを頑なに拒否します。
麻薬ビジネスは手っ取り早く儲けられるマフィアにはうってつけの商売なのに。
結局は麻薬販売にマフィアは大きな役割を果たすことになります。
同じくヤクザという反社会組織が存在する日本で同様のことが起きなかったのか?
もちろんなかったわけではありません。
戦後ヒロポンが日本中に蔓延した時代がありました。
しかし、それは強い警察権力(法律の強化)によって押さえ込まれました。
ここに日本独特の事情があるとぼくは睨んでいます。
警察とヤクザ組織の間には、「ナアナアの関係」が存在します。
徹底的に組織を壊滅するより、お互いに情報を流し合い、いわば共存の道を進んでいるのです。
アメリカのように「アンダー・カバー(潜入捜査)」が発達しない理由がここにあります。
良いか悪いか判断つきにくいですが、日本人らしい表と裏の使い分けが上手くいった例でしょう。
麻薬の密輸が大きな組織で行われなくなると、小規模な密輸組織が乱立するようになります。
そして麻薬カルテルという国家を巻き込んだ大きな組織が生まれるようになります。
日本はそこまで巨大化しておらず、個人レベルでの密輸が主でしょう。
しかし、中国マフィア(蛇頭や三合会など)が着々と日本で麻薬ビジネスを展開していることは容易に予想できます。
日本人の道徳性が高いからなどとノンビリしていたら、アメリカのような取り返しのつかない事態に陥るのではないかとても心配です。
