・・・・・・・っということで、ぼくは「想像できる最悪の事態は必ず起きる」を信じています。
核兵器を持った以上、それを使いたくなる誘惑に人類は勝てないと思っています。
アメリカがいい例です。
日本が降伏する前に、原爆がどのような効果が得られるか知りたくてしょうがなかった。
投下する理由は後からいくらでも付けられます。
平野の広島と、山がちな長崎の2ヶ所を選んだのです。
終戦と同時に、その効果を調べるために研究者を派遣したのがその証拠です。
さて、いま核兵器を使いたくて仕方ない国があります。
思いがけない抵抗をウクライナから受けているロシアです。
そして、目の上のタンコブであるイスラエルを抹殺してしまいたいイランとイスラム諸国です。
手段さえあればアメリカで使いたいと望むテロ組織です。
核兵器というものは、たった一発で厄介ごとを片付ける力を持っています。
だからこそ、使わないことが前提の「抑止力」が働いていたのです。
その考えは実に不安定なものです。
かつてのアメリカとソ連の二大国の冷戦時代はその抑止力に希望を託すことができました。
しかし、ソ連が崩壊後、そのバランスは崩れ去りました。
中国、インド、パキスタン、英仏、が加わり、あろうことか北朝鮮まで保有する時代です。
イスラエルが保有しているのは周知の事実です。
これを抑止力の理論だけでバランスをとること自体不可能です。
各国はスキあらば使おうとウズウズしていると思って間違いありません。
使わないのは、報復されるからです。
報復の心配さえなければ、喜んで使うのです。
今回の危機でのポイントは、自分が使わなくても他人に使わせればいいじゃないかというアイデアが現実味を持っていることです。
核兵器で攻撃する能力を持つイスラエルに対抗するために、イランが核兵器を喉から手が出るほど欲しがるという状況が目の前に来ています。
その欲求を見透かし、影から囁くのがプーチンです。
自分の手を汚さなくても、北朝鮮を利用すればいいのです。
ひとたび核兵器が使用されたら、その垣根は一気に下がり通常兵器の一種に成り果てます。
このようなデリケートで危険な状況を、トランプが的確に対処できるとは誰も思わないでしょう。
中東で核爆弾が破裂しても、プーチンもトランプも関係ないのです。
一番喜ぶのは、両国が共倒れになることを望むシー・ジンピンだけです。
世界の極東(偏西風で放射能は太平洋に流れるという意味)に位置する日本も他人事では済みません。
・・・・・・・
このシリーズで最初に指摘したとおり、今回の危機は拡大する可能性が極めて高いのです。
「想像できる最悪の事態は必ず起きる」が真実なら、ぼくの生きている間に起きないことをただ祈るしかありません。
このシリーズおわり。
