・・・・・・・っということで、恒例の「〇〇とは?」・・・というまとめを旅行が終わった都度に書いています。
一部は「ペルー人とは?」で既に書いています。
今回はブラジルとアルゼンチンを訪れていますが、あまりにも短期間すぎて書けないというか、書く資格がないというべきでしょう。^m^
そこで、「南米とは?」というスケールの大きいことを書いてみます。
ペルーでも触れましたが、南米の国々は自分たちのアイデンティティーを確立するのが難しいと感じました。
ペルーにはインカ帝国という歴史を持っています。
それを基礎にして、あのインカ帝国の末裔とアイデンティティーを確立できるはずです。
じゃあ、他の南米の国々は何を基礎にして自分のアイデンティティーを定義すれば良いのでしょう?
あのシモン・ボリバルは他国(スペイン)からの解放戦争を戦いましたが、彼は南米全体の統一国家を描いていました。
しかし、あまりにも理想主義者であったと思われます。
南米人というアイデンティティーをどう定義すれば良いのでしょう?
ペルーでさえ、インカ帝国の末裔という認識で統一できていないのです。
外国の支配から解放したものの、南米各国はいまも政治が不安定です。
ぼくは、南米は南米人としてのアイデンティティーを持てないからだと分析します。
こう書くと、その原因を外国(主にスペインとポルトガル)による支配に求めることも可能でしょう。
コロンブスが新大陸を発見したのは1492年、ピサロがインカ帝国を滅ぼしたのが1533年、そしてシモン・ボリバルなどの活躍で南米諸国が独立を果たしたのが1820年代です。
大雑把に言ってヨーロッパによる南米の支配は300年足らずの期間です。
南米のアイデンティティーを求めるなら、それより以前の歴史に踏み込まなければなりません。
南米を理解するには、約5万年前とされる「出アフリカ」から始めなければならないとぼくは思うのです。
・・・つづく。