・・・・・・・っということで、日本が特殊だと当の日本人はあまり感じていないようです。
前回その特殊さの一部を紹介しました。
特殊というと「他人と違う」ということで、他人と違うことを極端に嫌う日本人がそれに気づかないというのは皮肉なことですね。
他人と違う(特殊である)ことはとても価値があるのです。
海外は個性を全面に出して、他人とは違うことを意識的に強調します。
日本はその特殊さをまず認識し、そしてそれを有効に使わなければならないというのがぼくの主張です。
何でそういう宝の持ち腐れの国になったかというと、知識や技術は常に西からやって来たからです。
日本は伝えられたものを洗練し、付加価値をつけ、完成度を高めることに長けた国です。
残念なのは、太平洋のためにそれを東に伝える国がなかったことです。
今でも、日本は世界の東の端っこ極東(Far East)なのです。
結果としてその地理的な位置が、自らの文化なり技術を他国に伝えることが苦手にさせたのです。
何でそんな国になったのか、多くの研究がなされています。
1. 日本の「タテ社会」構造(中根千枝)→「家」や「道」が強固に存続
2. 日本人の「世間意識」(阿部謹也)→ 師弟関係や流派が重視される
3. 「甘え」の構造(土居健郎)→ 体系化せずに「見て盗む」スタイル
4. 日本の「空気の支配」(山本七平)→ 明確なルールやマニュアルがなくても伝統が続く
5. 日本の文化は「農耕型」社会の延長?(梅棹忠夫)→ 協調が重視され、個人プレイヤーが育ちにくい
6. 日本の「外」と「内」の二重構造(和辻哲郎)→ 伝統が内部で閉じ、外に開かれにくい
ぼくが読んだのは、「タテ社会の人間関係」と「空気の研究」だけですが、大きな影響を受けました。
そして、新渡戸稲造が「武士道」を書いたのは、日本人を理解してもらおうと彼が苦労した結果です。
いまだにそれができないのは何故なのでしょう。
・・・つづく。
