・・・・・・・っということで、見終わった後で調べたら2年前のアカデミー賞を総なめにした作品と知ってビックリ。
うぅ〜ん、よく出来た映画ですが、完成まで漕ぎ着けたことにまず感心。
中国人ばかりが出演して、とても万人受けする内容じゃないからです。
こんなぶっ飛んだ映画を作ったその勇気と努力に敬意を払うべきでしょう。
「カオスと調和」が同時に起こっている不思議を描いています。
とても哲学的な内容でもあります。
中国人は何でもカンフーを介して語ろうとする欠点があるのですが、映画として成功するためにはカンフーが手っ取り早いから仕方ないのかもしれませんね。(^^ゞ
誰でも、違う人生を夢見るものです。
あの時違う選択をしていたらとか、自分の思い通りにならないのは何故かとか、運がなかったとか・・・。
そういう空想は必ず、現在への不満につながります。
主人公はそういう可能性をたくさん抱えていますが、現実はしがないコインランドリーの経営で、忙しさに押しつぶされた生活を送っています。
そこから突拍子のないSF調の展開になり、観客をカオス状態に陥らせます。
まあ、こういう映画はたくさんありますが、それが中国風の味付けになっているところがミソです。
欧米人には馴染みのない「東洋風価値観」で統一されています。
笑うツボも中国的な下品さです。
話がものすごい勢いであちこち飛びますが、最後の方になって映画のテーマが見えてきます。
不満だらけの現実だけど、自分で選択した結果か時間に流された結果かに関わらず、現実を受け入れなければならない。
その現実をよく見直せば、実はかけがいのない人生であり、大切な人を見失っちゃいけないヨ・・・との気付きをさせてくれる仕掛けです。
結論としてはありきたりですが、計算され尽くされた脚本で成功しています。
「カオスと調和」という相反することが、All at onceで起きている不思議を考えさせられます。
★★★★★
