・・・・・・・っということで、つい最近発表されたアカデミー賞の作品賞にノミネートされていた作品です。
小説が原作だそうです。
いい映画です。
うぅ〜ん、いかにもアカデミー賞好みの映画です。
この映画の凄さは、今まで見たことのないカメラワークです。
観客は冒頭から混乱させられます。
映像が主人公のエル(エルウッド)の視線であることを理解するのに時間がかかります。
そのため、観客は相当な集中を強いられます。
エルが才能のある黒人少年だったこと、彼の祖母に愛情を持って育てられたこと、まったく不条理な原因で少年更生施設に送られてしまうこと。
それらを、説明が極端に省略された映像から推理(?)しなくてはなりません。
物語は、その更生施設での想像を絶する体験が中心に語られます。
すると、その施設で知り合ったターナーの視点に切り替わります。
そこで、初めて観客はエルの容姿を見ることになります。
そのようにエルとターナーから見た視点が何回も切り替わります。
ねっ?スゴイでしょう?
さらに、エルの視点が過去と現在に切り替わるのです。
オォ〜マイガッ!ですよね。(^^ゞ
現在の視点は、カメラがエルの後ろに切り替わるのです。
ですから、現在のエルは彼の後頭部の映像なのです。
疲れるねぇ〜(;^_^A
実は、原作の小説もこういった視点の切り替えで描かれているそうなのです。
黒人の差別を扱った作品は多数あります。
アカデミー作品賞の【それでも夜は明ける】や【ムーンライト】などはその代表作ですね。
しかし、本作は実話を元にしていること、あくまで黒人の視点からブレないことで、説得力は圧倒的です。
さらに新しいのは、「記憶ってこうだよなぁ〜」と思わせる映像です。
記憶って曖昧で、どこかピントが合っていませんよね。
何でもない些細なシーンが強く記憶に残っていますよね。
そんな「記憶」の曖昧さを上手く映像で表現しています。
残念ながら、アカデミー作品賞を逃しました。
しかし、映画の新しい可能性を切り開いた画期的な映画であることは間違い無いでしょう。
いやぁ〜スゴイ映画ですよ。
★★★★★
