・・・・・・・っということで、航空機が何によって飛行高度を知るか説明しましたが、ちょっと分かりづらいですよね。(;^_^A
今まで書いたことをまとめると、
1)飛行機は正しい高度を飛ばなきゃならない。
そうしないと山にぶつかるから。
2)山の高さは標準海面という仮想の海面をゼロにして測っている。
本当の海面を基準にすると、潮の干潮によって山の高さがしょっちゅう変わるから困る。
ちなみに、標準海面の気圧は29.92in/Hg(水銀柱の高さね)を基準にしている。
3)飛行機には高度計という、気圧差を感知して高さを表示する計器が付いている。
もちろん、高度計は標準海面からの高さを示さなければならない。
ここからが続きで、正しい高度を得るためにはその日の標準海面の気圧を知る必要があります。
その気圧を正しく入れて、高度計を「補正」しなければならないことは解りますよね。
これをアルティメータセッティングといって、セッティングノブを回してその地点の標準海面の気圧の値を入れて行います。
赤がセッティングノブで、黄色がセッティングウィンドウです。
写真では29.92/Hgで880ftの高度ですね。
ヘリコプターはいつも低い高度を飛びますので、常にこの高度計を見ながら飛行します。
上等な飛行機なら、地上からの高さ(AGL:Above Ground Level)を示す計器を持っていますが、ヘリコプターはこの高度計と、自分の目が頼りです。
ちなみに、この計器の短針が一回りして1万フィート以上になったら、下にある窓の縞々が引っ込んで、自分が1万フィート(3000m)以上を飛んでいることがわかります。
ヘリコプターは1万フィートを飛ぶことは稀です。
旅客機が飛ぶ高度3万フィート以上になると、数メートルの誤差なんて気にしません。
さて、高度計が正しい高度を示すことはものすごく大事です。
長距離を飛ぶ場合、その地域によって気圧が変わるので、常にアルティメータセッティングしながら飛ぶ必要があります。
では、そのアルティメータセッティングの数値をどうやって手に入れるか?
それは、管制塔(コントロールタワー)に聞けばいいのです。
離着陸する都度、管制官はその値を無線で教えてくれます。
飛行機やヘリコプターが地上にいる時、離陸する前に高度計を正しくセッティングします。
その時、いちいち管制官を煩わせる必要はありません。
その飛行場の標高を高度計に表示させればいいだけです。
その場合、セッティングウィンドウの値がその時点の標準海面の気圧となります。
・・・分かりますよね。^m^
ここまで理解したところで、今回の衝突事故の話になります。
