・・・・・・・っということで、むかし二足歩行ロボットの開発にかかわっていたことがあります。
この分野の黎明期で、ホンダのASIMOが一歩リードしていました。
産総研(国立研究開発法人産業技術総合研究所)や東大などが後を追っていました。
日本は二足歩行にこだわっていました。
各関節部はモーターで駆動され、それを総合的に制御する仕組みです。
確かに、上手く歩くようになったのですが、やはり人間の歩行とはどこか違う。
人間の歩行は省エネにできていて、足を持ち上げたりするときは力を必要としますが、重心を上手く移動させ、力をあまり使わずに慣性力を使って振り子のように前に出るのです。
ところが、ロボットは常にモーターが動きを制御するので、力を入れながら歩行しなければなりません。
開発に加わっていたある技術者が、上手いことを言いました。
ロボットの歩行は「太極拳をしながら歩いているようなものだ」と。
ネットで、人間そっくりに歩行するロボットが出ていました。
これを見ると、明らかに振り子のように足を使っていますね。
中国が開発しているそうです。
ぼくらが開発していたときは、中国をバカにしていました。
技術の日本なんてね。
ところがいま日本のロボットはどこへ行っちゃったんでしょうね。
確かにあの頃から、慣性力を使って省エネ歩行するアイデアは持っていました。
まさか中国がここまで進歩するとは誰も予想していませんでした。
今では独自にアメリカをしのぐAIを開発したり、有人宇宙ステーションを周回させたり、火星に探査機を着陸させるまでになりました。
中国おそるべし!・・・ですね。
