・・・・・・・っということで、考えがあまりまとまっていないのですが、今の日本はなにか行き詰まったような閉塞感に覆われているような気がするのです。
明治維新から日清日露戦争、そして太平洋戦争の敗戦。
良い悪いは別にして何か日本が世界に追いつこうとするエネルギーを感じるのです。
そして戦後は所得倍増を目指してモーレツ社員が日本の経済を引っ張ってきました。
ところがバブルが弾けた後、日本の社会は何か目標を失ったようです。
現代の日本は実力があるのに、自信を失ってしまいました。
今の日本に必要なのは、「物語」じゃないかと漠然と思うのです。
目標ではなく物語。
その物語は未来の自身の姿を描く物語です。
それを示す責任があるのが政治家でしょうが、それは経済的成長を伴う「目標」であって、「物語」を作るのに適任とは思われません。
世界には神話がたくさんありますが、神話というのはその国が辿ってきた道の物語であって、これから先を示す物語でもあるのです。
神話はその時の為政者に都合の良い物語が多いのですが。
日本書紀や古事記はそういう性質を持っていますが、日本人のルーツを説明する格好の物語でした。
今の日本に必要な物語が何かわからないままに書き始めましたが、ぼくの感じていることがわかりますか?
・・・・・・・
変な話かもしれませんが、日本が閉塞感に陥っているのは、それは日本が世界から脱落したからじゃない。
じつは日本の閉塞感は克服しなければならない壁に、誰よりも先に辿り着いたと考えてはどうでしょう。
今までの価値観すなわち、経済的、物質的、刹那的な快楽はもう時代遅れであり、これからの人類のあるべき物語を語るチャンスを日本人が得たと考えるのです。
ほとんどの国が、貧困や格差社会に苦しんでいて、過去の遺物である戦争という手段を使っている。
他国がどうであれ、日本人は自ら戦争を始めないと知っているのです。
今成功している国も実は勘違いであって、いずれ日本と同じ閉塞感を味わうんです。
日本が欲している物語は、世界が欲している物語なんです。
これからの物語を語ることは、日本人が果たすべき役割だと考えるのは、ちょっとロマンチストすぎますかね。^m^