もうひと押しで勝てたはず | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
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そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、トランプはウクライナ戦争を現状維持で停戦させようとしています。

 

すなわち、ロシアが占領した地域をロシア領として割譲させようとしているのです。

 

もしこれが実現したら、侵略した者勝ちとなって、ウクライナは到底我慢できないでしょう。

 

これはとてもリスクの大きな停戦案です。

 

もし、ロシアは兵器も兵員も枯渇状態にあって、もうこれ以上継戦能力がないギリギリの状態だとしたら、追い詰められていたプーチンを助けることになるからです。

 

実際、ロシアにもう余裕がないことの証明には数々の兆候が認められます。

 

北朝鮮に縋ったのがその証拠です。

 

本来なら、かつてのソ連の同盟国に助けてもらうのが先でしょう?^m^

 

アルメニアはナゴルノ=カラバフ戦争でロシアが助けれくれず、愛想尽かして西側に秋波を送る始末。

 

・・・・・・・

 

侵略側が万策尽きている状態なのに、被侵略側が停戦を申し入れて相手を助けた事例は多いはずです。

 

あとちょっと持ちこたえれば、相手に勝てたのにとか、勝つまでもいかなくとももっと有利な条件で停戦を勝ち取ったとかいうケースを調べてみました。

 

1. フィンランドの冬戦争(1939-1940)

フィンランドは領土の一部を譲渡しましたが、もしさらに持ちこたえていたら、ソ連の内部問題や兵站の疲弊により、もっと有利な条件で戦争を終結させる可能性がありました。

停戦によってソ連は息を吹き返し、後の継続戦争(1941-1944)につながります。

 

2. プロイセン=オーストリア戦争(七年戦争、1756-1763)

プロイセンは不利な状況に追い込まれていました。オーストリアが停戦を申し入れるのをちょっと待ったら、ロシアのエリザヴェータ女帝の死去によってロシアがプロイセンから撤退する「奇跡」が起こり、戦争の状況が有利に転じる可能性がありました。

 

3. 第一次世界大戦のロシア(ブレスト=リトフスク条約、1918)

ロシア帝国が崩壊し、ウクライナやバルト諸国など広大な領土をドイツに譲渡する屈辱的な条件を受け入れました。

もしロシアがさらに戦争を続けていた場合、ドイツの消耗が早まり、戦争の早期終結に寄与した可能性がありました。

 

4. 中国の第二次アヘン戦争(1856-1860)

中国(清朝)は、国内での反乱や政治的混乱が原因で、戦争継続が困難と判断し、天津条約(1858年)と北京条約(1860年)で停戦を受け入れました。

もう少し粘っていたら、イギリスやフランスの資源消耗をさらに進め、より有利な条件での和平が可能だったかもしれません。

 

5. イタリアの第一次イタリア戦争(1494-1498)

フランス王シャルル8世がイタリアを侵略し、ナポリを占領しましたが、フランス軍は徐々に行き詰まりつつありました。しかし、イタリア諸国はバラバラに動き、フランスとの停戦を求めるなど、一致団結した反撃ができませんでした。

 

停戦は平和を目指す重要な手段であることは確かですが、タイミングや条件次第では相手に有利に働くことがあります。

 

もうひと押しで勝てるかを判断するのはとても難しい。

 

しかし、いまのウクライナの戦況はロシア軍が相当疲弊していると判断することは、今の技術を持ってすればそれほど難しいはずがありません。

 

もし停戦すれば、ロシアは戦争をしたのは正しかったと理解するはずです。

 

核兵器の話は別として、いま西側とロシアが通常兵器で戦ったら、西側はボロ勝ちすることをウクライナが証明してくれたのです。

 

停戦によってロシアは立て直す時間を得ることになります。

 

これは西側諸国にとってとても不幸な結果をもたらします。

 

ロシアはこの勝利で味を占め、攻めやすい国、例えばバルト三国に触手を伸ばす可能性はとても高いのです。

 

あるいは、ウクライナの再占領。

 

歴史の浅いアメリカと違って西側ヨーロッパ諸国はそのリスクをきちんと理解しているはずです。

 

たとえ、アメリカがウクライナへの武器供給を停止しても、その分肩代わりするでしょう。

 

クリミアでのミスは二度と繰り返してはいけないのです。