・・・・・・・っということで、気になっていた映画を観ました。
エマ・ストーンが女優根性丸出しの演技。
アカデミー主演女優賞の獲得には誰も文句ないでしょう。
映像全体はおとぎ話のような雰囲気で、高度なCGで処理されています。
彼女の衣装も含めて美術にも気合が入っています。
監督がヨルゴス・ランティモスと聞いて、なるほどと思いました。
【ロブスター】も【聖なる鹿殺し】も物語の設定が大胆だからです。
SFとまでは言えないけれど、本作もパラレルワールドでの出来事のような印象を受けます。
さて、テーマはシンプル、「女性の権利」です。
投身自殺した仮死状態の妊婦から胎児の脳を摘出し、母親に移植するという設定で物語が進みます。
どうです?大胆な設定でしょう。^m^
ですから、女性の身体は大人なのに、頭脳だけは赤ん坊なのです。
女性の権利というものを考えるために、一度頭をリセットして始めたのです。
女性を縛っている世の中の規制に、彼女は次々とチャレンジしていきます。
その規制の中でも大きいものは「性」についてのタブーです。
タブーに挑戦するために、エマ・ストーンはヘアヌードになってセックスすることも厭いません。
(驚いたことにお◯ンチンも丸見えです。)
【ラ・ラ・ランド】のエマ・ストーンってこんな女優だっけ?
気合が入っているはずです、制作に彼女も名を連ねています。
赤ちゃんの脳だった女性はどんどん知識を吸収し賢くなり、それと比例して男の無能さが際立ってきます。
まあ、極めて分かりやすいストーリーですが、ぼくが興味を持ったのは女性がこの映画を観てどう感じるかです。
傑作と言って良いでしょう。
★★★★★