映画【テイキング・サイド(Taking Sides)】 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
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そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、Amazonプライムの映画には、これは見たいという作品が見当たりません。

 

それでも根気よく調べると良い作品を発掘できます。(^^)/

 

この作品はぼくの好みにピッタリです。

 

 

フルトヴェングラーが主題です。

 

クラシックファンなら、誰でも知っている戦前の名指揮者です。

 

彼はナチスに反対して国外に脱出した多くの音楽家とは異なり、最後まで残りました。

 

そのため、戦後になってナチスの協力者として裁判にかけられました。

 

彼はナチス党員に登録しなかったこと、数多くのユダヤ系の音楽家を擁護したこと、さらに、ドイツ国民から人格者として認められていたことなどで、彼を有罪にするのは相当無理があると思われます。

 

しかし映画の冒頭で、協力者全員を有罪にするのは困難だから、彼を見せしめとしてどうしても有罪にと連合軍は考えていました。

 

その命令を実行する少佐役をハーベイ・カイテルが演じます。

 

このカイテルがイイ。

 

あらゆる証拠や証言を持ち出して、フルトヴェングラーを追い詰めます。

 

鑑賞者はちょっと強引だと感じ、フルトヴェングラーを擁護したい気持ちに傾きます。

 

すると、収容所の白黒映像が映ります。

 

おびただしい数の裸の死体をブルドーザーで埋めている映像です。

 

実におぞましい映像で、若い女性の死体も混ざっています。

 

この映像によって、鑑賞者はフルトヴェングラーが本当は積極的にナチスに協力したんではないかと、気持ちが揺らぎます。

 

実はフルトヴェングラーを題材にしているけれど、ドイツ国民に罪はなかったのか?

 

いや、ドイツ人だけに罪があるのではなく、人間なら誰しも同じ行動をするんじゃないかと問いかけていることに気付かされます。

 

(ナチスへの協力以前に)「私はドイツ人だ」とフルトヴェングラーは何度も発言します。

 

・・・・・・・

 

映画は裁判まで描きませんでしたが、史実では彼は無罪になります。

 

台本は舞台演劇がオリジナルだそうで、言葉のやり取りに緊張感があります。

 

★★★★★