・・・・・・・っということで、寓話であります。
寓話とは、比喩によって人間の生活に馴染みの深いできごとを見せ、それによって諭すことを意図した物語です。(Wikipedia)
父親からの虐待によって、犬と意思疎通ができるようになった男の話です。
男と書きましたが、正確にはゲイです。
なぜゲイになったかは説明していません。
出来の良い寓話に仕立てるなら、ストーリーテリングが巧みでなければなりません。
初期の成功で、ストーリーテリングの名手かと期待されたリュック・ベッソン監督。
しかし、彼が作品を発表するたびに、それは誤解たったとの証明の連続でした。
本作は、そのトドメを指す「愚作」です。
セリフで「自由意志も神が創った」とまで言わせるのなら、哲学的に深掘りしろよ・・・と言いたい。
シェイクスピアを持ち出すなら、その悲劇性を作品に投影してみろよ・・・と言いたい。
そういう「深そうな映画」の雰囲気を装いながら、実は銃の代わりに犬を使って悪党どもをやっつけるだけというお粗末な映画でした。
ベッソン・・・引退してもいいぞ。(ーー゛)
★☆☆☆☆