・・・・・・・っということで、北朝鮮を訪問中のプーチンが朝鮮戦争で戦死したソ連兵の記念碑の前でセレモニーをするそうです。
えっ?朝鮮戦争に派兵したのは中国であって、ソ連は参加していなかったのでは?
中国は正規軍ではなく、「志願軍」の名を騙って派兵したのはよく知られています。
中国のことですから、その正確な数字は確かではありませんが、最終的に240万人に膨れ上がったと言われています。(NewsWeek)
そのうち戦死者の数となるともっと不確かで、100万人という説があります。
中国は40万人と発表していますが、どちらにしろ中国は北朝鮮のために大変な犠牲を払ったのです。
ソ連は金日成を英雄に仕立て上げて北朝鮮に送り込むことに成功したように、武器も援助していました。
でも、派兵は知りませんでした。
調べてみると、ミグ戦闘機のパイロットとして参加したことが判明しました。
ソ連パイロットに北朝鮮軍の制服を着せて、ロシア語を喋らないようにしてアメリカ軍と空中戦を繰り広げたのです。
当初は両国とも秘密にしていましたが、平壌にある公園にソ連兵戦没者のモニュメントが建ちました。
今回プーチンが訪れるということは、ソ連も参戦したことを公式に認めていることになりますね。
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中国はプーチンの北朝鮮訪問をどのように見ているのでしょうか?
中国は朝鮮戦争でソ連とは比較にならないほど多くの血を流しています。
ですから、北朝鮮はオイラのものだという意識が強いはずです。
国境線だって、中国は北朝鮮と約1,420 kmも国境を接しているのと比べ、ロシアはたったの17kmです。
ミサイルの技術も、核爆弾の技術も、原発の技術もロシアから得ているのは明白です。(尤も、中国もロシアに教えてもらったのですが。)
中国は、このまま北朝鮮がロシアと結びつきを強めるのを黙って見ているのでしょうか?
嫌われ者同士の話とはいえ、日本は関心を持たざるを得ませんね。