湯治について | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、歴史に多少興味がある者なら、疑問に思うこと。

 

それは、治療方法です。

 

・・・・・・・

 

洋の東西を問わず、鉄器は戦いの様相を一変しました。

 

鉄は敵を斬り殺せるのです。

 

石器や青銅製の武器は、鉄器ほど効果的に相手を倒すことは出来ません。

 

鉄製の武器は、それまでの武器より「軽くて鋭利」であったため、少ない力で相手を無力化できたのです。

 

・・・っということは、戦いによる死亡原因は刀傷による出血死だったのです。

 

映画やドラマで刀剣による戦いが描かれますが、その悲惨さは銃器の戦さとは比較にならなかったことでしょう。

 

・・・・・・・

 

戦国時代に、治療法が発達していなかったはずがありません。

 

そんな疑問を持ちながら調べていたら「金創医(きんそうい)」の存在に行き当たりました。

 

金創医とは、戦国時代に刀・槍・弓矢・鉄砲等による負傷者の創傷治療を専門とする外科​​​​​​​医のことです。

 

戦国武将たちは、この金創医を戦いの時に同行させていたのです。

 

金創医は主に僧侶が担っていました。

 

西洋では、外傷を縫うことをしましたが、日本はニカワを塗った紙を貼り付ける方法をとったそうです。

 

西洋では縫う以外に傷口を焼く方法もありましたが、麻酔のない時代、その過酷さは想像を絶するものがあります。

 

日本の戦士たちは、苦しむ姿を晒すより、死を選ぶ傾向が強かったそうです。

 

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日本人は温泉が大好きな民族です。

 

テルマエロマエで描かれたように、イタリア人も同じです。

 

ローマ軍団の駐屯地のほとんどに温泉が湧きます。

 

長い行軍のあと、温泉に飛び込む姿を想像するのは微笑ましいですね。

 

温泉はそういった「疲労回復」効果に注意が向きますが、「治癒効果」があるとされています。

 

では、温泉が傷を癒す効果があるのでしょうか?

 

体が温まることによって血行が良くなります。

 

血行が良くなると、酸素や栄養を効率よく身体中に循環させることができます。

 

その結果、体が持つ「自然治癒力」を高められるのです。

 

切り傷以外にも、骨折、打撲による筋肉の凝りをほぐす効果があるのは理解できます。

 

でも、外傷そのものには効果がないんじゃないかな?

 

ある程度傷が治って、療養する期間が温泉によって短くなるのじゃないでしょうか。

 

戦国時代の負傷者たちも、ローマ軍の負傷者たちも、温泉に浸かって回復していたと思うと面白いですね。