・・・・・・・っということで、海外旅行中の非現実感。
海外旅行ですから見知らぬ土地を歩くわけです。
ふと、不思議な感覚に捉われます。
えっ?これって現実なんだと。
例えば昨日、カプアの街をビールを求めてふらふら歩いているとき、イタリアの国の日本人など絶対にいない見知らぬ土地を、ぼくはいま歩いているんだと気付くわけです。
当たり前の状況だけど、全く当たり前じゃないんです。
ご理解いただけますかね、この不思議な感覚。
人間は誰でも今を生きているわけで、今を生きることしかできない。
日常生活では、いちいち今生きているんだなど考えていません。
今という短い瞬間なのに、何となく過去と未来に挟まれた大雑把な幅のある時間帯に生きていると思っている。
そう、何となく過去と未来の中に自分を置いているんです。
でも存在するのは今であって、過去でも未来でもない。
次の瞬間、凸凹の石畳みに躓いて、転んで頭を強打するかもしれない。
後ろから乱暴な運転の車に轢かれるかもしれない。
運が悪ければ、そのままあの世行き。
ぼくの人生は、イタリアの名も知れぬ街で突然幕を下ろすのです。
国内で変化のない生活の中では、なかなか得られない感覚です。
ぜひ皆さんも、海外旅行に出て、この不思議な感覚を味わってください。(^^)/