・・・・・・・っということで、反省しています。
明日は飛行機の出発が早いから、宿の主人に朝食は要らないと伝えました。
今はラマダンなので、この辺りのレストランは何時頃オープンするか聞きました。
奥さんの方が英語が上手いので、彼女に聞いてくれ礼拝の後だからはっきりした時間はなくて、だいたい9時から10時の間だと教えてくれました。
部屋に帰ろうとすると、スープはいらないか?野菜スープだけどと聞くので有り難くいただきました。
昨夜のけったいなプディングと違って、すっごく美味しかった。
しばらくすると、ドアをノックするので開けてみたら、これどーぞと持ってきてくれました。
フィッシュと、ひき肉とパンとデーツでした。
さっきの野菜スープと実に合う。
まともな夕食にありつけました。^m^
・・・・・・・
っで、気づいたのです。
この宿、すごく気配りしてくれるんです。
ぼくがちょっと行動すると、すぐ奥から出てきて何か手伝いできるか注意を払っているんです。
フナ市場から宿に帰って、脱水症状になりかけていたので、近くで買ったコカコーラの1リットルボトルをラッパ飲みしていたのです。
すると奥さんが、はいどーぞとグラスを持ってきてくれたのです。
ベッドだけの寝室、冷蔵庫もない、TVもない(ロビーにはあります)、シャワーカーテンのない浴室、古めかしいだけで使い勝手の悪い調度品。
これらを見て、ぼくはこの宿は「ハズレ」と決めつけてしまいました。
そうではないんです。
この宿は、モロッコ様式で作られていて、彼らの中では豪華で心地の良い家なのです。
この家に客を迎えてもてなすのは、彼らにとって自慢であり、誇りなのです。
ぼくは頭からそれを否定してしまった。
なぜなら、「西洋的価値観」にどっぷり浸かっていたからです。
また話が脱線してしまいますが、太平洋戦争の時、アメリカ軍の捕虜たちが「オレたちは木の根っこを食べさせられた」と、虐待を受けたと証言しました。
しかし彼らが食べたのはゴボウだったのです。
ぼくは彼らと同じ間違いをした。
日本人はいつのまにか先進国だと認識し、他国の人たちを低く見る癖がついてしまったのです。
とんでもない勘違いヤローだったのです。
ぼくは自分の傲慢さに気がつきました。
これはイカン。
その国の文化を理解すること。
そしてその文化をリスペクトすること。
こんな基本的なことをこの宿は気づかせてくれたのです。
心から反省しています。