ぜんぜんハズレじゃなかった | so what(だから何なんだ)

so what(だから何なんだ)

人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、反省しています。

 

明日は飛行機の出発が早いから、宿の主人に朝食は要らないと伝えました。

 

今はラマダンなので、この辺りのレストランは何時頃オープンするか聞きました。

 

奥さんの方が英語が上手いので、彼女に聞いてくれ礼拝の後だからはっきりした時間はなくて、だいたい9時から10時の間だと教えてくれました。

 

部屋に帰ろうとすると、スープはいらないか?野菜スープだけどと聞くので有り難くいただきました。

 

 

 

昨夜のけったいなプディングと違って、すっごく美味しかった。

 

しばらくすると、ドアをノックするので開けてみたら、これどーぞと持ってきてくれました。

 

 

 

フィッシュと、ひき肉とパンとデーツでした。

 

さっきの野菜スープと実に合う。

 

まともな夕食にありつけました。^m^

 

・・・・・・・

 

っで、気づいたのです。

 

この宿、すごく気配りしてくれるんです。

 

ぼくがちょっと行動すると、すぐ奥から出てきて何か手伝いできるか注意を払っているんです。

 

フナ市場から宿に帰って、脱水症状になりかけていたので、近くで買ったコカコーラの1リットルボトルをラッパ飲みしていたのです。

 

すると奥さんが、はいどーぞとグラスを持ってきてくれたのです。

 

ベッドだけの寝室、冷蔵庫もない、TVもない(ロビーにはあります)、シャワーカーテンのない浴室、古めかしいだけで使い勝手の悪い調度品。

 

これらを見て、ぼくはこの宿は「ハズレ」と決めつけてしまいました。

 

そうではないんです。

 

この宿は、モロッコ様式で作られていて、彼らの中では豪華で心地の良い家なのです。

 

この家に客を迎えてもてなすのは、彼らにとって自慢であり、誇りなのです。

 

ぼくは頭からそれを否定してしまった。

 

なぜなら、「西洋的価値観」にどっぷり浸かっていたからです。

 

また話が脱線してしまいますが、太平洋戦争の時、アメリカ軍の捕虜たちが「オレたちは木の根っこを食べさせられた」と、虐待を受けたと証言しました。

 

しかし彼らが食べたのはゴボウだったのです。

 

ぼくは彼らと同じ間違いをした。

 

日本人はいつのまにか先進国だと認識し、他国の人たちを低く見る癖がついてしまったのです。

 

とんでもない勘違いヤローだったのです。

 

ぼくは自分の傲慢さに気がつきました。

 

これはイカン。

 

その国の文化を理解すること。

 

そしてその文化をリスペクトすること。

 

こんな基本的なことをこの宿は気づかせてくれたのです。

 

心から反省しています。