・・・・・・・っということで、実験的な映画です。
コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、オリヴィア・コールマンと、なかなかの俳優が揃っています。
ぼくの映画レビューではなるべくネタバレを書かない方針ですが、この映画に限ってはネタバレします。
なぜなら、ネタバレしても全く関係ない映画だからです。
珍しい映画でしょう?
子供を作らない夫婦は社会の邪魔。
だから、ある施設に45日間独身者を閉じ込めて、その間にカップルにならなければ、「動物に変える」・・・そんな社会が物語のベースです。
設定がSFっぽいですが、SFじゃありません。
結婚しない男女、子供を作らない夫婦、同性カップルを認めるべきだ・・・今はそんな社会ですよね。
じゃあ、本当の夫婦の形とは何なのサ?
・・・と、現代社会に疑問の一石を投じるのが、この映画のキモです。
本当の夫婦の形・・・って?
「相性」でしょ?
じゃあ、相性って何なのサ?
・・・・・・・
A)45日間の更生施設は、「相性」を見つけるのが目的です。
B)一方、森で暮らす独身の人々(見ないと分かりませんね)は、結婚という形に囚われず自由に生きる集団です。
当然B)のほうが正義だと思うでしょうが、恋愛禁止なのです。
AとB、極端に違うグルーブを提示することによって、「本当の愛」とは何かを問いかけています。
ずいぶん手の込んだ仕掛けですね。^m^
・・・・・・・
キーワードは本物の愛=本物の夫婦=相性ということですよね。
もちろん動物に変えられるよりは、「偽りの夫婦」の道を選びますよね。
相性を「鼻血」に求めるカップル。
「正義をなす」に求めるカップル。
主人公であるファレルは、「残虐性」でカップルを成立させようとします。
しかし、その相性は全てが偽りですから失敗します。
ファレルは、Bグループに属するワイズといい仲になってしまいます。
しかし、Bでは恋愛は禁止です。
いろんな経緯があって、ワイズは失明させられます。
そこで、ワイズとの「相性」を証明するために、ファレルは自分の目にナイフを突き立てようとして逡巡する場面で映画は終わります。
・・・どうです?ネタバレしても分からないでしょう。(^^)/
コリン・ファレルは【イニシェリン島の精霊】でも、冴えない男を演じましたが、彼にはそういう役が適していると思います。
レイチェル・ワイズは【女王陛下のお気に入り】を見たばかりですが、歳をとっても魅力ある女優ですね。
レア・セドゥって、ボンドガールを演じたくらいに魅力ある美女のはずですが、えっ?!本当に彼女?・・・と思うくらい、この映画ではイケ好かない女でした。
【ストーリー・オブ・マイ・ワイフ】も見たばかりですが、全く印象が違っていました。
オリヴィア・コールマンでピンとくる人は少ないでしょうが、これも最近見た【女王陛下のお気に入り】で、アン女王役を演じてオスカーを獲得した女優です。
そんなこんなで、分かりにくい映画のように見えて、すっごく分かりやすい映画でした。
★★★★★
