・・・・・・・っということで、ルクセンブルグを発って、いまフランクフルトに向かう列車の中です。
これで実質的な旅行は終わり、これからの3日間は消化試合のようなものです。
フランクフルトで楽しみなのは、2ヶ月前のビアレストランを再訪することです。
たったの2ヶ月間とはいえ、季節は進みました。
車窓からは、雪が積もっている場所も見られました。
そりゃそうですよね、もうすぐ師走なのですから。
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フランクフルトから始まったこの旅、ずいぶん昔のように思えます。
10年前と同じようなあてどない旅なのですが、体力の衰えを思い知らされました。
あの頃は定年退職したばかりで、夢だったヨーロッパを自由に巡るという高揚感がありました。
エアロビクスで鍛えた体もありましたしね。
今回は杖が大活躍ですからね。
イメージだけが空回りで、それを支える資本が足りませんでした。
それでも、こうやって約2ヶ月間をどうにか乗り切りました。
楽しいんですよ、本人は。
しかし、こういう体力ばかりでなく、気力も使う旅をする年齢ではないと、思いっきり気付かされました。
たった2ヶ月。されど2ヶ月。
その期間以上に、ずいぶん歳を取ったように感じます。
変な言い方ですが、無理をしたためDNAに傷がついて、寿命を縮めたんじゃないかと。
若い頃は傷を回復させる力がありますが、今は命の残りを代償にしているような、そんな感じです。
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今回の旅のいちばんの動機は、ヨーロッパでやり残したことの回収です。
フィンランド、バルト三国、バルカン半島、地中海の島々、そしてアイルランド。
おまけに予定外のルクセンブルグまでくっついて来ました。
残念ながらアイスランドは行けませんでしたが、これでヨーロッパの国々で訪問しなかった国はほとんどなくなりました。
まあ自己満足でしょう。
自己満足にすぎませんが、その国を実際に体験して何を感じたか。
その国に対して自分はどう思ったか。
他人から見たら、馬鹿馬鹿しい旅かもしれませんが、それこそがぼくの貴重な財産なのです。
それには、命を削るに値する価値があるのです。
ちょっと大袈裟に聞こえるでしょうが、本心なんですよ。
困ったもんですね。(^^ゞ