ダブリン国立美術館編は行く価値あり | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、教会や図書館でも入場料を取るのは如何なものか。

 

それもベラボーに高い。

 

まあ観光客に来てほしくないのだろう。

 

それでも来るのだからいい商売である。

 

それに比べたらこのアイルランド国立美術館を見習いなさい。

 

タダですよ、タダ!

 

国家というものはこういう懐の深さを見せつけなきゃイカんですよ。

 

大英博物館もそうですが、人類共通の財産はタダで見せるべきです。

 

どこかの国の博物館がお金に困ってクラウドファンディングを募ったら、5億円も集まって随喜の涙を流したなんて、恥ずかしくて言えませんよ。

 

外国人が鑑賞しようとも、国民の税金で維持した方が格好イイ。

 

 
入った途端、これですよ。
 
目を疑って作者の名前を二度見してしまいましたよ。
 
カラヴァッジョですよ!
 
「キリストの捕縛」です。
 
マルタ島で初対面でき、こんな短い間にまた会えるとは。(^^)/
 
それも鼻息がかかるくらいの間近で。
 
アイルランド人はエライ。👏
 
 
カラヴァッジョの絵は人の心を見透かすかのような印象を与えます。
 
キリストがローマ兵に肩を掴まれ、自分の命運が尽きたと悟っています。
 
弟子のペテロだろうか、キリストと指を絡ませます。
 
その場を目撃したかのような臨場感。
 
やっぱ、ただものじゃないな。
 
誰かの絵と似ていると思ったら、エル・グレコですよね。
 
 
これはブリューゲル(子)。
 
 
ゆったりとして明るい展示です。
 
 
またもやえっ!です。
 
フェルメールです。
 
「手紙を書く婦人と召使」です。
 
本物と接するのはこれで3作目です。
 
他にも同じような構図の他の作家とも比較展示されていますが、フェルメールは奥行きの空間とその間の空気が実在するように感じるのです。
 
細かい寓意が込められているのでしょうが、召使のチラッと歯が出ているところ(ちょっと悪意を感じます)や、足元に散らばった手紙とか、封を切ったエンボスとかが描かれています。
 
背景の絵は薄暗くてよく分かりません。
 
 
これはルーベンスの「貢ぎの銭を見つける聖ペテロ」です。
 
 
かなり注意深くみて回ったつもりですが、レンブラントを見落としたことに気づき引き返しました。
 
襟(?)の描写がすごいなと通り過ぎてしまったのがレンブラントでした。
 
 
あと、警備のおじさんが教えてくれた離れたところに展示してあった小品もレンブラントでした。
 
「エジプトへの逃避行上の休息のある風景」というそうです。
 
 
レンブラントというと大作というイメージですが、人物はミニチュアサイズで描かれています。
 
他にもだいぶ見落とした作品があるようですが、十分お腹いっぱいになりました。