元プラモデルマニアによるロシア軍の戦車 | so what(だから何なんだ)

so what(だから何なんだ)

人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、高校生のとき戦車のプラモデルに凝ったことがあります。

 

ちょうどその頃、プラモデルの「型」と「材質」の技術が向上し、それまでのプラモデルより格段に精密な商品が出てきたのです。

 

そのため戦車のプラモデルはモーターで動くオモチャから、より実物に近い飾って楽しむものに変化したのです。

 

そんな経験があるので、今回のウクライナ戦争で戦車が出てくるといまだに興奮します。(;^_^A

 

しかも、ドローンからの映像で、戦車の実戦を見ることができるのです。

 

もちろん戦車が破壊されるたびに人命が失われてしまうのは承知ですが、純粋に闘う戦車を見ることができるのは、元プラモデルマニアの血を騒がせてしまうのはご理解ください。<(_ _)>

 

・・・・・・・

 

ロシアは陸軍の国です。

 

正確には、「地上軍」なのですが、その辺の経緯は省略します。

 

陸軍ですから、ロシアが戦車にかける意気込みというか、拘りは半端ではありません。

 

ウクライナの戦場では、次々とロシアの戦車が撃破されています。

 

爆発と同時に砲塔が空高く舞い上がるので、「ビックリ箱」と言われる始末です。

 

だから、ロシアの戦車は西側より劣っているとみなされてしまうのですが、それは半分正しくて半分間違っています。

 

陸軍大国がそれほど弱い戦車を作るはずがありません。

 

むしろ逆で、最強の戦車を作っているはずです。

 

・・・・・・・

 

少し話が逸れますが、第二次世界大戦終盤ソ連軍にはT34戦車というのが現れました。

 

それまで戦車といえばドイツ軍でした。

 

ところがT34の砲塔は鋳物の一体成型でした。

 

要するに製造工程がシンプルなのです。

 

ソ連軍はこの戦車を大量に戦場に投入することによって、ドイツ軍を圧倒したのです。

 

この成功体験がロシアにあるので、西側より優れた戦車を開発することに情熱を注ぎ込むのは当然のことなのです。

 

・・・・・・・

 

西側とロシアの戦車の違いは、「思想」にあるでしょう。

 

一見で分かる通り、ロシアの戦車の特徴は砲塔が平べったく、小型であることです。

 

デカい砲塔は被弾しやすいからです。

 

そして、ロシアの主力戦車は砲弾の装填が自動化されているのです。

 

砲塔の真下に、砲弾が格納され、クルクル回って人間の手を経ずに方針に装填されるのです。(カルーセル式)

 

このため、ロシア軍戦車は3人乗りなのです。

 

自動装填ですから、時間内に発射する数が増えて、戦場では有利なのです。

 

この辺のメカニックは凄いですよ。

 

まさにロシア技術の結晶です。

 

元プラモデラーにとって、T34は作る魅力を感じませんでしたが、現代のロシア戦車は作ってみたいと思わせます。

 

・・・・・・・

 

でも、ウクライナではおびただしい数のロシア戦車が撃破されています。

 

まるで七面鳥撃ちのようだと揶揄される有様です。

 

これは、ジャベリンなどの対戦車兵器が上回っているからでしょう。

 

それでも、ロシアの戦車は被弾するといかにも脆い。

 

それは、先に述べたように砲塔を小型にしたからです。

 

自動装填のため、弾薬は砲塔の真下に格納されているのです。

 

戦車兵は火薬の真上に座っているようなものなのです。

 

西側の戦車は砲塔の後部に砲弾を格納していて、それを人間の手で装填します。

 

だから砲塔がデカいのです。(狙われやすい)

 

乗員もそのために一人必要なのです。

 

その代わり、万が一被弾しても、弾薬格納庫と乗員の間には厚い鉄板で遮蔽されているので、爆風の影響が少ないのです。

 

しかも、弾薬庫が誘爆しても爆風が後部に向かうようになっていて、乗員を守るのです。

 

これをもってロシアが乗員の命を軽んじていると見るのは間違いでしょう。

 

要は「思想の違い」から生じた結果なのです。

 

以上、元プラモデルマニアの感想でした。