・・・・・・・っということで、なんか変だなぁ〜って違和感を持ちませんか?
このたびのゼレンスキーの国連での演説に対する各国の反応が、1年前のビデオ演説の時と比べると、ずいぶんテンションが下がったなぁ〜と感じることです。
当時はスタンディングオベーションだったのに、今回は空席が目立ったのです。
さらに、いろいろな要素はあるものの、あのポーランドが、もうウクライナには武器援助をしないと宣言したことです。
あれぇ〜?・・・って思いませんか?
いっぽう日本政府だけは、今回の戦争を「民主主義vs独裁主義」の構図だと信じて疑いません。
ウクライナを援助するのは、民主主義国として当然というスタンスです。
これって、危なくないですか?
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冷静に判断すれば、今回のロシアによる侵略戦争で、西側は既に勝利を得ているのです。
フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟することになったからです。
これ以上の「戦果」が望めるでしょうか?
NATOは血を流すことなく、勝利が転がり込んできたのです。
血を流しているのはウクライナだけです。
理想的な戦果をNATO(西側)は得たのです。
もちろん、ウクライナが勝利すればいいですよ。
でも、それは+αのオマケなんです。
ウクライナがロシアに取り込まれたってイイとまでは言いませんが、今回のプーチンのヘマによって西側が願っていたロシアの弱体化が確定したのです。
放っておいてもロシアは弱体化するのです。
唯一心配なのは、戦争がコジれてロシアが核兵器を用いることです。
だからこそ、「援助疲れ」などという言葉がささやかれはじめ、ウクライナに対して無邪気に肩入れするのは危ないぞ・・・と各国が気づき始めたのではないでしょうか。
いま避けなければならないことは、ロシアを追い詰めることによって核兵器のボタンを押す状況に追い込むことです。
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もう一つ別の視点があります。
それは、戦況を分析した結果、ウクライナがロシアに勝利することを西側が既に確信しているのではないかということです。
ウクライナが武器援助を声高に要求しているのに、西側がなかなか応じないのは、その証拠といえるでしょう。
ゼレンスキーは、西側のホンネを敏感に感じ取っているからこそ焦っているのではないでしょうか。
戦況は、日本が予想しない次元で進行しているのです。