映画【場所はいつも旅先だった】 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、映像と朗読による旅の情景を淡々と流すだけの作品。

 

 

藤原新也の「全東洋街道」の映像版みたいなものを期待したのですが、残念。

 

アイデアはいい。

 

深夜と未明に時間を限って、そこに生きる人々を描いています。

 

すると、自然に社会の裏で支える人々を描くことになるのです。

 

昼間の街は明るすぎて、ハレーションを起こししまい、却って人物がボケてしまう。

 

深夜と未明の明かりは薄ぼんやりしているからこそ、人物が浮かび上がってくるという意図。

 

その着想はいいのですが、旅をする「ぼく」という人物像が薄まってしまい見えてこないのです。

 

こういう、裏方の人物を語るのなら、「ぼく」はアクが強い人物でなければならない。

 

藤原新也のように。

 

アクが強いからこそ、他人とは違った視点で人物を観察し、語ることができるはずなのです。

 

本作は、プロの読み手による朗読で進行します。

 

口調は上手いのだろうけれど、旅をしている具体的な「ぼく」が全然見えてこない。

 

そして、語る言葉が「陳腐」。

 

なぜそうなるのかというと、旅する個人ではなく「合作」だからでしょう。

 

みんなの意見を取り入れて作った「語り」で、旅の真髄を語れるはずがないでしょう。

 

ですから、旅行者としてのぼくに響く言葉はありませんでした。

 

旅はサンフランシスコ→シギリア→マルセイユ→台北→台南→メルボルンと続きます。

 

驚いたことに、全部ぼくが行ったことのある都市ばかり。

 

人生って短いようですが、十分な時間が与えられているんだなと意外に思った次第です。

 

★★★☆☆