映画【ラッカは静かに虐殺されている】 | so what(だから何なんだ)

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そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、ドキュメンタリー映画です。

 

原題は【City of Ghosts】。

 

邦題はRBSS(Raqqa is Being Slaughtered Silentlyという反イスラム国(ISIS)の組織名です。

 

 

そもそもラッカってどこ?

 

それより、シリアという国がどこにあるかさえ心もとないです。

 

2013年から2017年までISISの首都(?)にされた街です。

 

調べてみたら、シリアの北部でユーフラテス川の中流に位置します。

 

ユーフラテス川かぁ〜。

 

ぼくが2年間駐在していたイラクのバスラに流れるシャト・アル・アラブ川を上流にずっと辿っていくと、ラッカに達するんですねぇ〜。

 

アラブの春でアサド政権に反対する反政府軍が決起しましたね。

 

その後泥沼の内戦状態に陥り、今に至っているのはご承知のとおり。

 

ラッカは、シリア内戦の主戦場から北に離れていたので、その空白を狙ってISISが占領したのです。

 

ラッカの現状を世界に伝えるためにRBSSが結成され、主に隠しカメラによって世界にネットを通じて発信されました。

 

ISISの残虐行為は有名ですが、実際に頭を撃ち抜いて処刑するシーンや、胴体と切り離された頭部が晒しものになっっているシーンなどが出てきます。

 

映画では見慣れた描写ですが、やはりドキュメンタリーは衝撃的です。

 

RBSSは自らをジャーナリストと称して、情報を発信し続けます。

 

追い詰められて隣国トルコに避難したり、それでも安全でないためベルリンに逃れていきます。

 

もちろんシリアに残り、命懸けで映像を送り続ける仲間も多く存在します。

 

ISISの非道なところは、本人を捕まえられないと知ると、兄弟を捕まえて殺します。

 

そして父親を殺し、見せしめとしてその光景をネットで拡散します。

 

いつ見つかって殺されるかも知れないという恐怖は、想像を絶するものでしょう。

 

ジャーナリストでもない若者たちが、なぜそこまでするのか?

 

やはり「教育の力」だとぼくは思うのです。

 

メンバーのほとんどが大学教育を受けています。

 

そこで重要なポイントは、(大学に行けるくらい)裕福な家庭の出身であることです。

 

教育を受けられない貧しい若者たちは、逆にISISの勧誘に負けてテロリストに身を投じます。

 

ISIS側も教育の力を知っていて、幼い子供たちを集めて思想教育を徹底します。

 

そして、子供たちは爆弾を着せられて自爆要員に仕立てられるのです。

 

中東に限らず、紛争や戦争が起きるのは、仕事がないからです。

 

国家の義務である「雇用の確保」が果たされていないのです。

 

これはイラクにいた時からずっと感じていたことです。

 

ラッカは交通の要衝であるとともに、農産物も豊かです。

 

その証拠に、紀元前から栄えた場所です。

 

戦争さえなければ、旅行で訪れたい魅力的な街なのですがねえ。

 

★★★★★