・・・・・・・っということで、文部省指定の真面目映画かと思っていたら・・・
原題は【Lean on Pete】で、ピートとは競走馬の名前です。
ですから、競走馬との友情を描いた、ハートウォーミングな物語だと勘違いしていました。
男の子が精神的に成長する物語なんだろうけれど、あえてそこのところを主張していません。
母親は父親に愛想をつかし家出。
飲んだくれで女癖の悪い父親と一緒に暮らす15歳の少年。
貧乏だから高校にも通えない。
TVを見るかジョギングすることしかできない毎日。
男に生まれたからには自立しなければならない。
自立したくとも自立できない社会の仕組み。
そんな痛ましい少年の姿を淡々と描いています。
両親がいなくなれば養護施設に入れられてしまう。
彼の選んだ道は、愛する馬を連れて荒野に向かうことしかなかった。
・・・・・・・
主役を演じた俳優が上手かった。
ダメ父親を演じたのはトラヴィス・フィメルと後から知る。
適役と言えるでしょう。
評価の高い映画だそうですが、ぼくにはテンポが遅すぎて退屈でした。
★★☆☆☆