映画【マッチ工場の少女】 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
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そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、しばらくフィンランドの「アキ・カウリスマキ祭り」が続きます。

 

【パラダイスの夕暮れ】【真夜中の虹】に続く“プロレタリアート三部作”の第三作だそうです。

 

祭り中に他の2作も見る予定です。(^^)/

 

 

カウリスマキ映画の常連カティ・オウティネンが主演です。

 

この女優、出演時点で29歳ですから、とても少女とは言えません。

 

例によってカウリスマキワールド炸裂です。^m^

 

わざとリアルな演技を求めず、まるでおとぎ話のようなタッチで淡々と進みます。

 

セックスシーンとか、交通事故とか、殺害シーンなど、わざと撮っていません。

 

その前後だけで話を繋げていきます。

 

どう見ても不自然な展開なのですが、そんなことはお構いなしにどんどん進めていきます。

 

おとぎ話だからいいのです。

 

この監督は、「観客の興味をつなぐこと」に長けています。

 

???な展開なのに、どんどん引き込まれて先を見たくなります。

 

この作品を見て深い意味を見つけるのか、何だつまらねぇ〜となるのか、観客が勝手に考えてくれと、突っ放しています。

 

カウリスマキだからそれでイイのだ。

 

無理に解釈すれば、労働者なんてマッチ棒に過ぎない。

 

パッと火がつく瞬間があるけれど、ぽいと捨てられる・・・かな?

 

★★★★☆