・・・・・・・っということで、しばらくフィンランドの「アキ・カウリスマキ祭り」が続きます。
【パラダイスの夕暮れ】【真夜中の虹】に続く“プロレタリアート三部作”の第三作だそうです。
祭り中に他の2作も見る予定です。(^^)/
カウリスマキ映画の常連カティ・オウティネンが主演です。
この女優、出演時点で29歳ですから、とても少女とは言えません。
例によってカウリスマキワールド炸裂です。^m^
わざとリアルな演技を求めず、まるでおとぎ話のようなタッチで淡々と進みます。
セックスシーンとか、交通事故とか、殺害シーンなど、わざと撮っていません。
その前後だけで話を繋げていきます。
どう見ても不自然な展開なのですが、そんなことはお構いなしにどんどん進めていきます。
おとぎ話だからいいのです。
この監督は、「観客の興味をつなぐこと」に長けています。
???な展開なのに、どんどん引き込まれて先を見たくなります。
この作品を見て深い意味を見つけるのか、何だつまらねぇ〜となるのか、観客が勝手に考えてくれと、突っ放しています。
カウリスマキだからそれでイイのだ。
無理に解釈すれば、労働者なんてマッチ棒に過ぎない。
パッと火がつく瞬間があるけれど、ぽいと捨てられる・・・かな?
★★★★☆