・・・・・・・っということで、イラク戦争後のどさくさに紛れて、ISIL(イスラム国)は2014年にモスルを占領しました。
モスルを奪還する作戦が2016年10月16日 – 2017年7月20日まで展開されました。
第二次世界大戦後最大の市街戦と言われています。
この映画はそのモスルの戦いの最後期を描いています。
初っ端から戦闘シーンで始まり、最後まで102分間ずっと緊張を強いられます。
見ているだけで疲れます。
俳優たちは本格的な戦闘訓練を受けて臨んだだけあって、臨場感がすごいです。
モスル出身の警察官が率いる10人ほどの部隊が、ISILのゲリラを掃討していく物語です。
どうやら、軍の指揮系統には属しておらず、単独で行動しているようなのです。
そこにクルド系の若い警察官が、無理やり入隊させられます。
だれも、彼らの目的を教えてくれません。
クルド系だからでしょう。
一人一人仲間が失われていく過程で、若い警察官は戦闘能力を身につけて行きます。
まあ、人間的成長より、殺人マシーンとしての成長でしょう。
最後になって、彼らの目的が明かされます。
彼はそれを知って、命懸けで戦う理由を理解するのです。
セリフは全編アラビア語(それもイラク訛り)で徹底していいます。
2年間イラクで生活したぼくにも、ところどころ理解できる部分があって、懐かしく思い出しました。
全編が戦闘シーンという点では【アウトポスト】と似ています。
片や目的のはっきりしない外国の兵士から見た戦争。
片や自分の育った街を敵から奪還するという目的のはっきりした戦争。
両方とも戦闘という極限状態を強調することによって、小細工なしに戦争の本質が伝わってきます。
隊長が床の上に取り散らかったゴミを拾うシーンは、とても良くできた台本でした。
★★★★★