・・・・・・・っということで、人間は飽きる生き物です。
ぼくが50歳の時始めたエアロビクスをやらなくなったのは「飽きた」からです。
若い時に夢中になっていたもの、例えば天体観察、プラモデル、ギター、テニス、クラシック音楽・・・
どれも、かつての情熱は失われてしまいました。
飽きてしまったからです。
尤も、趣味の範囲なら興味が移っていくのは自然のことで、問題ありません。
でも、「飽きちゃいけない」ものまで飽きてしまうのが人間の性なのです。
最も良い例がコロナでしょう。
今年で足掛け4年目に突入します。
この間、コロナの危険性は全く変わっていません。
ワクチンや経口薬が効果を発揮し、治療技術の向上も伴って、重症化率と死亡率を下げているのは事実です。
そのため、感染防止対策はなし崩しに緩められています。
まるでコロナ禍は去ったような有様です。
しかし、コロナは人間のガードが下がるのを待っていたように、次々と感染対策の裏をかくように変異し続けています。
中国の状況を見れば明らかでしょう。
極端な隔離対策を放棄した途端、感染爆発が起きています。
コロナの脅威は、志村けんさんを殺したときから、全く変わっていないのです。
なのに、真面目な感染対策をまるで流行遅れのようにみなしています。
なんのことはない、「飽きた」だけなのです。
最新のニュースでは、XBB.1.5という聞き慣れない異変株がアメリカで急拡大していると報じています。
専門家によると、これまでで最も伝染性と免疫回避力が強いそうです。
そして、今年2年目に突入するウクライナ戦争にもぼくらは「飽きよう」としているのです。