・・・・・・・っということで、縄文杉に6時間かけて到達しました。
しかし、カメラが壊れたので、その証拠写真がありません。
もし、ぼくに孫ができたら、「お爺ちゃんはね、70歳のとき縄文杉まで行ったんだよ」と言ったら、「オジイちゃんはホラ吹きだね」・・・って返されるのが目に見えています。
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引き返す頃には、5時半頃に荒川登山口を出発した登山客がどんどんやって来ます。
まあ、道を譲るのはもっぱらぼくの方です。
しばらくすると、縄文杉を見終えた人々がぼくを追い抜くようになります。
情けねぇ〜〜なぁ、若い頃に山登りしていた頃は、滅多に追い越されなかったのになぁ〜〜。
しかし、そのうち反対方面からくる登山客と出会うことはほとんど無くなくなってきます。
理由は簡単、往復するのに要する平均時間が10時間(ぼくは11時間かかりましたが)ですから、朝5時半に出発すると、帰り着くのが15時半となるからです。
冬の日没は早いので(17時頃)、遅くとも7時には出発しなければならないのです。
縄文杉登山とは、そんなコースなのです。
・・・・・・・
かなりのグループが「ガイド」を伴っています。
ぼくのような単独派は少数です。
余計なお節介ですが、ガイドは辛いだろうなと同情してしまいます。
彼らは、これまでこのコースを何度往復したのでしょうか?
素人登山者を連れて、10時間もかけて往復する商売ですよ。
登山ガイドはとても重要な仕事ですが、往復6時間もあの単調なトロッコ道を歩くのですよ。
何をガイドする必要があるのですか?
ガイドが必要なのは、最後の20%だけなのです。
途中あるガイドとすれ違ったのですが、あまりに程度が低い態度を示したので、思い出すと今でも腹が立って来ます。
詳しくは書きませんが。(ーー゛)
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そして驚くべき集団に遭遇しました。
全員が高齢者なのです。
中には明らかにぼくより年上のお婆さんが含まれていました。
あと少し歩けば縄文杉に到達する地点でしたが、よくここまで歩いてこられたものだと信じられませんでした。
帰り道はちゃんと歩けるのだろうか?
もちろんガイドを同伴していましたが、こういうツアーを企画すること自体疑問に思えるのです。
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まあ、他人のことより自分のことです。
このあと、危険なことが何回か起こったのです。
・・・つづく。