映画【この世界に残されて】 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、ハンガリー映画であります。

 

 

繊細な心理描写で、ちょっとバランスを失ったら壊れそうな物語です。

 

ホロコーストの場面は出てきませんが、強制収容所を生き延びた16歳の少女と中年の産婦人科医の不思議な愛を描いています。

 

年齢差のある男女ですから、求め合う愛の形は基本的に違うはずです。

 

少女は医者に「父性」を求めていることは確かなのですが、同時に男女の愛も求めている。

 

医者は少女に亡くした子供の姿を重ねるし、亡き妻への愛も求めている。

 

二人が求めているものは微妙に違うのですが、「心を埋める何か」は同じであることは間違いない。

 

戦争が奪った心の大きな空白はあまりに大きく、何で埋めればいいのか二人には分からない。

 

分からないまま、二人はただ抱擁するのみでそれ以上進展しません。

 

ナチスとの戦争が終わって生き延びたけれど、今度はソ連による恐怖政治が始まります。

 

歳の離れた男女が一緒に暮らすこと自体が奇異な目で見られ、密告される危険があるのです。

 

終盤になって、突然3年後の場面になります。

 

二人はそれぞれの道を選択しています。

 

久しぶりに再会します。

 

その場面の描写がとてもいいんです。

 

最後は女性がバスに一人乗っているシーンなのですが、少女は成長し大人になって、明るい将来を暗示しています。

 

難しいテーマに取り組んだ良い映画ですので、是非ご観覧を。

 

★★★★★