・・・・・・・っということで、ぼくたち日本人は「繊細」だよね。
そんな繊細な日本に住んでいるから、繊細さに気付かないんだ。
例えば、日本料理。
味ばかりでなく、見栄えを気にするよね。
中国料理も朝鮮料理も美味しいことには間違いない。
でも、見栄えは日本ほど気にしていないよね。
王族や、貴族向けの料理は別だけど。
例えば、西洋料理。
ナイフとフォークを使って、自分で切り刻んでブッ刺して食べるんだよね。
でも、日本は箸を使うから、料理のほとんどはすでに切られて提供される。
刺身なんかがいい例で、切り口の角が立っていないと許せない。
例えば絵画。
版画は世界のどこにでもある技法だけど、日本の浮世絵ほど繊細な作品はないよね。
繊細すぎて力強さに欠けるけど、日本画はゴテゴテを徹底的に排除しているよね。
・・・・・・・
そう、日本は繊細なのです。
全てにおいて繊細。
日本人はこれを自覚していない。
だから、この繊細さは世界から理解されていない。
儚(はかな)いもの、脆いもの、うつろいやすいもの、それらに日本人は「美」を感じるのです。
日本人にとって当たり前ですが、世界では稀なのです。
稀だから価値があるのです。
今こそ気付いてほしい、日本人の繊細さを。
・・・・・・・
不思議でしょう?なんで日本人って、こんなに繊細なんだろう・・・って。
ぼくは知っています。
それは、武士の社会の前に貴族の社会があったからです。
世界のどんな歴史でも逆なのです。
どんなに日本の歴史が進んでも、常に貴族が上に君臨していたのです。
貴族は下品であってはならない。
どんなに武士(軍人)が力を持った時代でも、精神的には貴族を超えられなかった。
例えば「茶道」。
例えば「和歌」。
例えば「香道」。
例えば「恋愛」。
源氏物語は源平合戦のずっと前から存在していたのです。
不思議でしょう?
・・・・・・・
繊細さは弱さの象徴です。
でも、それは強さの象徴でもあるのです。