・・・・・・・っということで、今朝のニュースで「防衛省がイスラエル製や米国製の攻撃型無人機を試験導入する方向で調整している」と出ていました。
なんと、その導入時期が2025年度を目標にしているのだそうです。
以前にも書きましたが、ぼくがサラリーマン時代にUAVを売り込みに防衛庁に日参してたことがあります。
あれは自衛隊をイラクに派遣していた時期ですから、2008年ころでした。
試験機を何機か納入することに成功しましたが、それっきり防衛庁から本格導入の話は来ませんでした。
あれから13年、防衛庁は何をしていたのでしょう?
ぼくの聞き及ぶ限り、UAVは日本の防衛には有効ではないとの判断でした。
そして今回、島しょの防衛には有効との判断らしいです。
・・・・・・・
ぼくが売り込んでいた時の売り文句は「偵察用」でした。
あの時イラクの自衛隊基地は毎日のように迫撃砲で攻撃されていました。
迫撃砲の射程距離は短いので、24時間体制で無人機を飛ばし続ければ、迫撃砲をセットする動きを事前に察知できるはずです。
売り込んだのは、価格の安い無人機でした。
手のひらサイズで、民間市場で手に入る部品で構成されていました。
何百機でもすぐに納入することができました。
ところが、防衛庁の研究部門は様々な機能を要求してきました。
赤外線はもちろんのこと、飛行時間、ペイロードの増加、自律飛行の精密化・・・などなど。
手のひらサイズのはずが、1メートルを超えるサイズになりました。
結局、あのころの防衛庁は無人機をどう利用すればいいのか、明確な方針を持っていなかったのです。
そうこうするうちに、イラク派遣は2009年に終了し、無人機の話も立ち消えになりました。
そして、あれから13年。
今頃になって無人機の話が出てきたのです。
・・・つづく。