日本食恋しや〜 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、日本人は海外に永住することが苦手です。

 

何故かって?

 

語学力が低いから?社交性がないから?引っ込み思案だから?

 

・・・それは、日本食が恋しくなるからです。

 

こんな国民、世界中どこを見渡しても居ません。

 

ぼくは2年間、一度も帰国せずにイラクに住んでいましたが、食事担当の奥さんたちには頭が下がりました。

 

毎週、はるばる隣のクウェートまで食材を買い出しに行って、できる限り日本食に近い料理を作ってくれたのです。

 

それでも、1年後に休暇でギリシャのアテネに行った時は、先ず寿司屋を目指しました。

 

日本食に飢えていたのです。

 

コリャ、海外に骨を埋めるなんて無理だわ・・・と思ったものです。

 

海外在住の日本人ブロガーは、例外なく「じゃがたらお春」状態に陥ります。

 

えっ!?「日本こいしや〜」をご存知ない?^m^

 

どの日本人も日本食の禁断症状から免れられません。

 

・・・・・・・どうしてでしょう?

 

普通は日本食の特殊性を理由に挙げるでしょう。

 

刺身、寿司、蕎麦、うどん、塩辛、辛子明太子、佃煮、納豆、鰻重、秋刀魚と大根おろし・・・

 

いくらでも思い浮かぶ。

 

よほどの大都会なら本格的Japanese Restaurantはあるでしょうが、自宅で熱々のご飯に卵を落として醤油を垂らし、焼き海苔を巻いて食べるなんて贅沢、先ず不可能です。

 

国内にいれば当たり前の食材が海外では手に入らない。

 

そのフラストレーションに、海外在住の日本人は心を病む。

 

全くその通り。

 

しかし、別の要素もあるのです。

 

・・・・・・・

 

またイラクの話になりますが、現地人はいつも同じランチを持ってくるのです。

 

トマトと羊の肉?や野菜を煮込んだもの。

 

それを薄焼きパン(ピタって言ったっけ)で挟んで食べる。

 

まあ、美味しそうなんですが、365日毎日食べる。

 

スリランカに1年いた時も、現地の人たちはカレーばかり。

 

もちろん様々なカレーのバリエーションがあるのですが、基本はカレーです。

 

イギリスの料理の不味さは有名ですが、ほとんどバリエーションがない。

 

フィッシュ&チップスばかりを美味い美味いといって食べる。

 

アメリカなんかも、ご馳走といって出てくるのは大体が大味な肉料理です。

 

舌の確かな美食の国フランスや、トルコ、中国では確かに食環境には恵まれているけれど、彼らが自宅でカレーやスパゲティーを週一くらいの周期で作って食べますか?

 

日本人の主婦は誰でも、中国料理、インド料理、韓国料理、イタリア料理は自分のレパートリーとして持っているはず。

 

日本の家庭で出てくるのは日本料理だけではないのです。

 

そこが、世界との大きな違いなのです。

 

そうなんです、日本人は色んな国の料理を食べたがる民族なのです。

 

スペインに住めばスペイン料理ばかり、ドイツに住めばドイツ料理ばかり、スウェーデンに住めば不味いスウェーデン料理ばかり。

 

これが世界の当たり前ですが、日本人には耐えられないのです。