・・・・・・・っということで、TVで宇露戦争の停戦の可能性について放送していました。
「話せば分かる」は、お互いが話しても分かろうとしない状態では、現実的な考えではないと前回書きました。
そろそろ話し合いで解決しようかと思うのは、戦いに倦んだときです。
では、ウクライナとロシア、どっちが先に戦争に倦むのでしょう?
ぼくは、ロシア人というのは倦むことを知らない民族だと思っています。
今回の戦争でロシア軍の戦死者数は1万5千人(CIA推定)から4万人(ウクライナ推定)となっていて、正確な数は不明です。
中には7〜8万人という推計もあります。(米国防省)
しかし、スターリングラード包囲戦だけで、ソ連は120万人の犠牲者を出しているのです。
それでも一向に戦争を止めようとしなかった。
ロシアってそういう国なのです。
ウクライナで例え10万人死のうが、屁とも思わない国なのです。
どちらが先に倦むかというと、間違いなくウクライナの方なのです。
日本とロシアが戦った日露戦争。
ロシアが停戦協議に応じたのは、足元で社会主義革命(ロシア革命)が起きたからです。
それがなければ、ロシア(帝政ロシア)はシベリア鉄道で、何万人であろうが兵士を送り続けたことでしょう。
もう一つ参考になるのが、ソ連のアフガン侵攻です。
あの時のソ連側の戦死者は、9,500人くらいです。
大方の分析では、ソ連が戦争に倦んだからだと思われています。
「ロシア兵士の母の委員会連合」が圧力を加えたからだなんて言われています。
しかし、ソ連がアフガニスタンから撤退したのは1989年です。
1989年といえばベルリンの壁が崩壊した年です。
ゴルバチョフが辞任したのが1991年です。
アフガンから撤退したのは、足元がグラついていたからだとぼくは理解しています。
・・・・・・・
では、宇露戦争はどういう形で終結するのか?
この戦争はプーチン個人が始めた戦争です。
プーチンの足元がぐらつかない限り、ロシアは停戦交渉のテーブルには着かないはずです。
もし着いたなら、それは単なる時間稼ぎです。
歴史は、そう教えています。
(p.s.)
そうそう、お昼の番組だから仕方ないけれど、コメンテーターも評論家も、「分かりませんねぇ〜」で済ますのか?いくら素人でもこのくらいのことは言えよな。