・・・・・・・っということで、SFは突拍子のない設定なのに、細部が丁寧に描かれているのがいい作品だと信じています。
この映画は、そのディーテイルがよく描かれていて、優れたSFです。
ジキルとハイドをはじめ二重人格者を扱った映画はありますが、この作品のユニークなところは同じ体を12時間づつシェアーすること。
7時から19時までのジョナサンと、19時から7時までのジョンが時間通りに交換するという設定。
4時間づつ睡眠をとりますから、健康は保たれます。(この辺の細部に抜かりはありません。)
映画のほとんどはジョナサンの視点で描かれます。
その日の出来事を、洗いざらいビデオに残して、別の人格の時にバレないように辻褄を合わせます。
・・・っということは、ウソは絶対禁止です。
性格は真逆で、ジョナサンは努力家で優秀で真面目人間。
ジョンは奔放で、人付き合いが良いのですが、だらしない面があります。
・・・・・・・
この巧妙な設定ができた時点で、成功間違いなし。(^^)/
予想どおり、ジョンは内緒で彼女を作ってしまいます。
ジョナサンはそれに気づき、女性を突き止めます。
えらく美人であるところがミソ。
その後の展開は、だいたい予想がつくでしょう。
予想通り、自殺騒動に展開していきます。
・・・・・・・
ほぼ一人舞台でアンセル・エルゴートが演じます。
あのベイビー・ドライバーの主役です。
ウエストサイド・ストーリーでは、ちょっとミスキャストと感じましたが。(^^ゞ
なにか、暗い影を持った青年のような雰囲気があり、ここでは適役と言えるでしょう。
難しい役をとても上手く演じています。
見ていて波長が合わない人もいるでしょうが、ぼく好みの映画です。
★★★★★