・・・・・・・っということで、エンタープライズ(Enterprise)について。
意味としては、「冒険」「企業」「事業」をいいます。
もう一つ大事な意味があり、それは「〔人の〕進取の気質」です。
スタートレックのエンタープライズ号はこちらの意味ですね。
他にもエンタープライズという航空母艦もありましたね。
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ぼくはスタートレックが好きでしたので、一般的な「企業」という意味を知りませんでした。
会社の面接試験でEnterpriseが出て、進取の気質と訳したら、面接官の方がそちらの意味を知りませんでした。^m^
結局企業も、進取の気質がオリジナルだと思うのです。
だって、企業の「企」って、企てるということでしょう?
業(なりわい)を企てるから企業なのです。
企ては進取の気質そのものでしょう?
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日本人はこの「進取の気質」がいつのまにか奪われてしまっているように見受けられるのです。
どちらかというと、アントレプレナー(entrepreneur):起業家のほうが知名度が高いようです。
ここまで書いて、「進取の気質(または気性)」の日本語の意味が通じないんじゃないかと心配になってきました。
「従来の習わしに捉われることなく、積極的に新しい物事へ取り組んでいこうという気質や性格」という意味です。
明治維新の時は、こういう気質を持った人物がたくさん現れました。
ですから、日本人は元々この気質を持っていないというのは嘘です。
戦後の教育のせいで、この気質が徹底的に奪われてしまったのです。
戦後の教育を受けた張本人のぼくが言うので間違いないです。(;^_^A
高度成長に必要なサラリーマンを量産するのに適していた教育だったのです。
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今頃になって、日本にはentrepreneurが生まれないと嘆いています。
だから、そういう人物を養成すべきだというのです。
でも、entrepreneurは一攫千金を狙った博打うちのような狭いニュアンスがあります。
それよりも、日本人に必要なのは(より広い意味を持つ)進取の気質=Enterpriseなのです。
起業家だけが必要なのではありません。
もう一度書きます。
「従来の習わしに捉われることなく、積極的に新しい物事へ取り組んでいこうという気質を持った人間」を育成することなのです。
江戸の寺子屋にできて、何でいまできないの?