・・・・・・・っということで、すごい邦題ですが、原題は【Salvation(救済)】です。
主演はマッツ・ミケルセン、デンマーク人です。
個性的な顔つきで、残忍な悪役、例えばTVシリーズのハンニバル・レクター役なんかが似合っていましたね。
本作は西部劇ですが、ナンとデンマーク映画です。
アメリカは一切関わっていません。
昔、イタリアが西部劇を狂ったように制作して、マカロニウェスタンなんて呼ばれていました。
まさか、デンマークが西部劇を作るとは。
それも、伝統に則った正統西部劇です。
イタリアのチャラい西部劇とは正反対です。
なぜ今になって西部劇を作りたかったのか?
やはり、西部劇でしか描けない何かがあるのでしょうね。
それは一体なんでしょう?
純粋な形での「人情」が描けるからでしょう。
人情といえば、浪花節的な人間の「ウェット」な感情です。
日本映画の独壇場ですが、欧米ではこの世界を描けるのは「西部劇」しかないのでしょう。
・・・・・・・
じゃあ、このデンマーク版西部劇はこれまでとどこが違うのでしょう?
変わりません。
実はすご腕のガンマンが、妻と息子を惨殺されたことへの復讐です。
まあ、ありふれたパターン。
異なるのは、第二次シュレースヴィヒ戦争を戦った主人公が西部へ永住の地を求めて移住してきた背景でしょうね。
実は、デンマークからの米国移民は結構多いそうです。
ヴィーゴ・モーテンセンとかスカーレット・ヨハンセンはデンマーク系です。
あと変わっているのが、人間の描き方でしょうかね。
特に悪役は、本来は善良だったのに、インデアン討伐で性格が変わってしまったとか。
そうはいっても、ありきたりな復讐劇です。
描きたかったのは人間の業。
拾いものは舌を切られ喋れなくなったヒロインを演じたエヴァ・グリーンでしょう。
この子はエキゾチックな雰囲気を持っていて、黙っていてもその場を支配する力を持っています。
それもそのはず、スウェーデンと、フランス系アルジェリアの混血。
【Kingdom of Heaven】のシビラ役なんてサイコーでしたね。
あと、【Perfect Sense】はいい映画でした。
彼女の演技に免じて★一つオマケ。^m^
★★★★☆

