・・・・・・・っということで、積極的にオススメしませんが、見て損したという映画ではありません。(^^ゞ
話があちこち行きますが、その都度許に本筋に戻ってきます。
カット割りに拘る監督ですね。
表現したいのは70年代のアメリカの裏社会。
年老いた殺し屋が主人公。
少年院で育って、院長に徹底的に虐待された過去を持つ。
その院長がフラッシュバックのように現れて、彼の非情さの原因を作ったことが分かる。
この院長を演じるトム・サイズモアがいい。
いつも兵隊役だけど、きちんと演技ができることを見せつけてくれます。
ギャングのボスも、手下もそつない演技で破綻がありません。
教育がないはずだけれど、タイプライターは巧みに打つことが出来る。
ほんとうは殺し屋などせずに、小説家の才能を発揮させたかったのだ。
そこに、カルチャースクールで知り合った(おデブな)女性と知り合い、不器用な愛が始まる・・・
そこから先は想像通り、復讐に燃える彼は超人的な殺しの才能を発揮して、バッタバッタと殺しまくる。
・・・ただそれだけ。(^^)/
撮影当時は60歳だった主人公には、ちょっと動きにキレがなく現実味が欠けるけど、70年代の雰囲気を楽しむと割りきれば、それなりの映画と言えるでしょう。
これを現代に置き換えたら、もっと殺伐とした映画になるでしょう。
まあ、そこが監督の狙い目なんですが。
★★★★☆