トリチウムと水素水 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、科学は尊重しなければならなりません。

科学のお陰で、人類は数々の迷信から生ずる害悪から自由になれたのです。

トランプ前アメリカ大統領によって、科学を軽視することが、いかに愚かなことであると証明されたばかりです。

さて、福島原発事故で生じた【トリチウム(三重水素)】を海に放出する問題。

こういうときにこそ、科学の出番です。

今はチョイとWikipediaで調べればトリチウムのことを知ることができます。

「体内では均等分布で、生物的半減期が短く、エネルギーも低い。こうしたことから三重水素は最も毒性の少ない放射性核種の1つと考えられ、生物影響の面からは従来比較的軽視されてきた。」

化学式は3Hで、水素原子が3つくっついたものですね。
不安定なはずなのに半減期が12.32年と長いのが問題です。

自然界に存在し、人体内にもあります。

放射線は皮膚を貫通できず、腕時計の蛍光文字盤にも使われています。

「トリチウム水(HTO)は、化学的性質が水(H2O, HHO)とほぼ同一であるため、化学的には水とトリチウム水を分離することはできない。」

分離が難しいから、海に放出するという話が出てきたのですね。

以上が科学です。

「一般的な原子力発電所では年間約1.0〜2.0×1012 Bq(1〜2兆ベクレル)ほどトリチウム水を海洋に放出している」

ナンだ、世界中で放出され続けているんですね。

韓国だって、日本以上のトリチウムを海に放出しているんです。

だったら、黙って放出してもいいじゃん。

羹に懲りてナマスを吹く・・・と言えば問題発言ですね。

・・・・・・・

一方、【水素水】が一時期ブームになりました。

体内の酸化を防ぐ効果があるって?

「水素は水に溶けるが、溶解度は低く、ごくわずかな量しか溶けないため、水素水は基本的には水と同じ性質を持つ。」

「信頼できる十分なデータが見当たらない」

以上が科学です。

・・・・・・・

一方で水素は危険だ、また一方では積極的に水素を取り込もうと、矛盾したことを言っています。

この時代になっても、人間は迷信を信じたがる生き物のようです。

全員が科学者並みの知識を身に付ける必要はありません。

ただ、科学的な思考力は身に付けるべきでしょう。

特に、マスコミは大いに努力の必要があります。

これだけ科学の恩恵を受けているのに、ちょっと恩知らず過ぎませんかね?^m^