・・・・・・・っということで、日本には日本のエネルギー事情があるので、EV(電気自動車)に安易にシフトするべきでないと書きました。
ガソリン車/EV/HV/PHV/FCVそれぞれをバランスよく利用すればいいのです。
世界がEVに向かっても、CFP(カーボンフットプリント)で日本はハンディがあるので、EV製造工場を海外に移すことで凌ぐのは仕方ないでしょう。
この日本モデルを進めることで、日本がガラパゴス化しても構わない。
むしろガラパゴスを目指すべきだとも書きました。
・・・・・・・
しかし、この方針を取ったとき、日本政府が「温室効果ガス(GHG)の排出量を2050年までに実質ゼロにする」という公約を守れなくなります。
SDGs(Sustainable Development Goals)の達成要求もますます強くなる。
そこで目指すべきなのが、水素社会です。
ぼくはFCV(燃料電池車:水素自動車)に乗っていますが、自動車としての完成度は非常に高い。
残るは、水素ステーションなどのインフラを整えるのが課題です。
水素社会は自動車だけではありません。
鉄道、船舶(航空機も?)への応用、家庭の補助発電まで総合的な水素社会です。
問題は大量の水素を効率的に発生させる革新的技術の確立、その運搬・貯蔵する手段の整備など山積しています。
しかし、EV以降のあるべき社会まで考えると、水素が鍵を握っています。
・・・・・・・
いまトヨタが「Woven City」という未来都市を建設中です。
ぼくは、それが水素エネルギーをベースとしたモデルシティーになると予想しています。
それをさらに進めて、日本を世界のモデル国家にすべきと思っています。
世界の東の端っこに、水素エネルギーをベースとした理想国家がある。
その国は化石燃料を一切消費せず、自然エネルギーだけで成り立っている。
まさに現代のジパングと呼ぶに相応しい国。
そんな日本の未来を想像をするのは、実に楽しいではないですか。
ガラパゴス大いに結構。(^^)/
・・・・・・・以上、このシリーズ終わります。