・・・・・・・っということで、中国が勢力を拡大して世界を制覇する勢いなのを見て、ローマ帝国がゲルマン民族によって衰退させられた歴史を思い出します。
当時のローマは世界きっての文明国でした。
それに対して森に住むゲルマン人は野蛮と見られていました。
しかし、勇敢で賢く、戦いで決着させることを諦めざるを得ませんでした。
そこでライン川とドナウ川を結ぶ線を国境に定めたのです。
それでも、ローマにとって、ゲルマンは脅威であることには変わらなかった。
戦うという選択肢以外にとられる方法は「融和」です。
経済交流がその柱ですが、文化的にはローマのほうが遥かに高い。
高い文化を見せつけるのは融和に大いに役立つのです。
ローマが占領地に競技場や浴場、橋梁、水道を整備したのは自分達のため以上に、現地の心を取り込むのに大いに役立ったのです。
イギリスが植民地政策を進めていたとき、現地の有力者や将来性のある若者をロンドンを見学させたり留学させたのと同じ手法です。
対ゲルマンにおいては、キリスト教が予想外に有効でした。
ゲルマンの宗教とローマの神々では大差のない多神教でした。
そこで威力を発揮するのが一神教です。
つまり、お前らと私らの神様は同じなんだよと言えるのです。
宗教は、同じ価値観、道徳観を持たせる機能があります。
同じキリスト教徒同士、争うのは止めようということになるのです。
ローマがキリスト教を国教に定めたのは、このような効能に気付いたからだとぼくは思っています。
・・・つづく。