・・・・・・・っということで、このシリーズ最終回です。
戦艦大和は当時最強の戦艦で、この貧乏国の日本がよくもあれだけの兵器を建造したものだと、感心するばかりです。
ですが、進水した時点で、もはや時代遅れの兵器だったのです。
大和は不沈艦と信じられていました。
それは、もはや信仰に近いものでした。
その信仰はどこから来たかというと、日本海海戦での成功体験からでした。
その体験によって、戦艦vs戦艦の戦いしか想定できなかったのです。
時代は既に航空戦力の時代になっていたのです。
不沈艦の最後は、無数の(安価な)航空機によって沈められたのです。
語弊のある表現ですが、大和は単なる巨大な「棺」でしかありませんでした。
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時代は下って現代、大和と同じ運命を辿っている兵器があります。
それは、戦車です。
第一次世界大戦で初登場した戦車は、その後陸上兵器の花形になりました。
第二次世界大戦では、その火力と機動力で敵を蹂躙しました。
男の子は例外なく戦車が大好きです。
本人は気付かないけれど、あれは男のシンボルなのです。
ところが、今は「走る棺」と化しています。
ナゴルノ・カラバフ戦争での戦車は、「標的」でしかありませんでした。
イラク戦争でのイラク軍戦車も同じ運命をたどりました。
フセインが大金をつぎ込んで、ロシアから買いそろえた自慢の戦車部隊は、あっという間にスクラップにされてしまいました。
昔は戦車に乗っていれば安心だったものが、今はいちばん狙われやすい危険な乗り物になったのです。
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戦争とは常に新兵器の登場によって、パラダイムシフトが起きます。
アメリカ海兵隊も陸上自衛隊も、戦車の有効性に疑問を持ち始めています。
陸上では戦車を揃え、海ではイージス艦、空ではF35戦闘機を揃えれば万全なのでしょうか?
日本は島国ですから、先ず制空権が狙われます。
制空権が奪われれば、いくらイージス艦といえども対艦ミサイルの格好の餌食になります。(フォークランド紛争で実証済み。)
制空権と制海権が失われれば、敵の上陸を阻止できません。
上陸されれば、戦車戦に向かない日本の地形では、ゲリラ戦で挑むしかありません。
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2021年度の防衛費は5兆4897億円だそうです。
巨額な防衛費です。(GDPの2%を要求されているのだそうです。)
金さえつぎ込めば、安心だと思っていないでしょうか?
ナゴルノ・カラバフ戦争のように、アゼルバイジャンのような小国が、ロシアと安全協定を結んでいる国に勝つのです。
ドローンという人的消耗のない兵器で、かつ安上がりで勝利を納めたのです。
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戦争とはいつの時代にもこの繰り返しです。
そこで思うのです。
日本の防衛は大丈夫なのかと。
自衛隊は、ドローンのような無人兵器によって攻撃された場合を想定しているのでしょうか?
ドローンは安上がりな兵器ですから、複数の攻撃目標に対し、同時に多数の投入が可能です。
基地のような軍事目標ばかりではなく、基本インフラが狙われたときのシミュレーションは出来ているのでしょうか?
日本は島国ですから、防衛意識が国民レベルで低いのです。
防衛装備に神経が向くくらいの国民になって欲しいものです。
高価な最新兵器ばかりではなく、安くても有効な兵器があるはずです。
少なくとも、若い人たちを「棺」に乗せて戦場に送り出すことだけは避けたいものです。
・・・このシリーズ終わり。
