・・・・・・・っということで、ナゴルノ・カラバフ戦争で用いられたドローン(無人攻撃機)はトルコ製のバイラクタル TB2
と、イスラエル製のハーピー(IAI Harpy)でした。
バイラクタルは、ハードポイント(レーザー誘導小型爆弾用)を4つ備えています。
映画で描かれているような、地上の操縦者が遠隔操作する方式ですね。
これは、最終的に人間が攻撃すべき対象か判断ができます。
一方、ハーピーのほうは、対レーダーミサイルという兵器です。
相手の防空レーダーの電波を捉え、その発信元に突っ込んで自爆します。
最初に、ハーピーでレーダー防空網を丸裸にし、撃墜される心配がなくなった時点で、バイラクタルで地上目標を攻撃したということです。
ドローン攻撃の見本のような作戦と言えるでしょう。
戦争が始まる前の戦力は互角。
ただし、過去の戦闘から、アルメニアのほうが士気は高かったのは間違いありません。(だから、ナゴルノ・カラバフ地域を占領できたのです。)
なのに、いざ戦争が始まった途端、ドローンによって一方的にアルメニア軍は叩かれてしまったのです。
まるで長篠の戦いのようにです。
大幅に領土を明け渡して降伏するしかなかった。
↑黄色い部分が返還された地域。
・・・・・・・
ドローンがパラダイム・シフトを引き起こしたのです。
ぼくが言いたいのは、そういう戦術的な話ではありません。
アゼルバイジャンは(バクー油田を持った)金持ちとはいえ、大国ではありません。
この戦争を、「紛争」と呼ぶほうが主流なくらい、ローカルな小国同士の戦争だったのです。
最新兵器を供給したトルコも、先進国とは言い難い国です。
そんな小国が、未来の戦争がどんなものになるか、演じて見せてしまったという事実です。
・・・つづく。


