・・・・・・・っということで、イギリス人の良いところは、ユーモアのセンスがあることです。
特に政治家にとって、これは不可欠の能力とさえ言えます。
政治家は言葉が全てです。
言葉の持つ力を最大限発揮させる能力が求められる訳ですが、その中にはユーモアを操る能力も含まれるべきです。
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河野太郎規制改革相は22日、ワクチン配布の調整役として適任か問われ「令和の『運び屋』と言われるよう頑張る」と答えたそうです。
それに対して、『運び屋』とはナンだ、不謹慎だとバッシングする人がいます。
日本人は【Logistics:兵站=補給運搬】の重要性を理解していません。
日本が太平洋戦争で負けた大きな要因が、このロジスティクスの破綻だったのはよく知られています。
コロナという「有事」にこの重大な使命を負わされた河野大臣は、責任の重さが身に染みているはずです。
とんだものを引き受けさせられたなぁ~というのが、彼の本心でしょう。
でも、やるっきゃない。
そんな自分を自嘲する意味で出てきたのが、「運び屋」でしょう。
日本人政治家のユーモアとしては、合格レベルだと思いますよ。
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もうひとつ、同じユーモアでも「ガースー」はどうでしょう?
普段の固いイメージとの落差を狙ったもので、気持ちは分かります。
ぼくは、皆がバッシングするほど悪くないと思いますよ。
悲しいかな、使い慣れていない。
普段からユーモアのセンスを磨いていないのが、ミエミエなんですね。
これは本人だけの問題じゃありません。
受け取る側の国民も、ユーモアのレベルが相当低いと言わざるを得ませんね。
苦しいときにこそ、ユーモアのセンスが求められるのです。