多少のアクションはありますが、期待してはいけません。
小説の映画化です。
ですから、極めて文学的なまとまりです。
主人公は犯罪者の手先ですが、肺癌に冒され余命幾ばくもないという設定です。
そんな彼が若い売春婦を助け、ボスに追われる身になります。
途中で彼女の妹(実は娘)が加わり、メキシコ湾沿いのテキサス州ガルヴェストンという町のモーテルに辿り着きます。
テーマは、男がなにも自分の得にならない母娘を何故助けるのかに絞られます。
余命短い男が、罪滅ぼしに最後の善行をしようとするのか。
人生の掃き溜めのような中で、必死に生きようとする男女を執拗にカメラは追い続けます。
結局のところ、男には守るべき対象があって生甲斐を見出だし、女には頼るべき男性があって初めて幸せを見出だす。
そんな当たり前だけど、面と向かっては言いにくいことを、特殊な環境下にある男女を使って描いているのでしょう。
最後の幕切れは味がありますが、何故ボスを告発しなかったについては説明不足でした。
娼婦役を演じたエル・ファニングはダコタ・ファニングの妹なんですね。
姉に負けず劣らずの演技派でした。
★★★☆☆