しかし、アメリカはそんなことではヘコタレません。
ここまで荒唐無稽にするか?ってえのはお手のものです。
我らがジェラルド・バトラーが艦長を演じています。
どの程度荒唐無稽かというと、ロシアの国防大臣が大統領(流石にプーチンとは言わないけど)を人質にとって、アメリカと自国の原潜を撃沈してしまいます。
狙いは、米露の全面戦争です。
核戦争必至なのに、国防大臣の意図が判りません。
何故ロシア軍が疑いもせずに国防大臣に従ってしまうのか、サッパリ判りません。
そんな物語の土台部分が荒唐無稽過ぎて、いくらその上に緊迫したサスペンスを築いても、物語に入り込めという方が無理です。
そんなスケールの大きい話なのに、アメリカ特殊部隊の4人がロシア大統領をロシア海軍基地から救出するという、とんでもなくアンバランスな組み合わせを平気でこしらえます。
最後はロシア軍を持ち上げて終わります。
せっかくの大作も、本家のアメリカで大コケしたというのも頷けます。
ゲリラやテロリスト相手の戦いじゃスカッとしないぜ。
やっぱりロシア相手の方が面白れぇ~や・・・ってなもんでしょう。
ロシアの艦長を演じたミカエル・ニクヴィスト(肺癌で亡くなる)の遺作ですが、演技に全く生気が感じられず、そればかりが気になってしまいました。
ゲイリー・オールドマンはつまらない役を引き受けたものです。
でも、こういう荒唐無稽さは、好きですよ。(^^ゞ
★★★☆☆