・・・・・・・っということで、かつて中国は「眠れる獅子(Sleeping Lion)」と呼ばれていました。
ところがフタを開けてみると、アヘン戦争には負けるわ、日本にあっさり負けるわで、獅子どころじゃないことがバレてしまいました。
いま中国を眠れる獅子なんて言う人はいないでしょうが、立場的には綱渡りをしているようなとても不安定な状態に置かれているのです。
そこでぼくは「悩める獅子」と名付けたわけです。
悩めるとはいえ、獅子ですから下手に暴れさせてはいけません。
直前のブログにも書いたとおり、欧米の価値観で中国を見てはいけません。
ぼくなりの視点で悩める中国を分析してみたいと思います。
ちょっと長くなりますが、興味のある人は面白く読めるはずです。
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中国は共産主義体制を採っています。
これは、毛沢東が共産主義を掲げ、人民解放軍を率いて蒋介石に勝ったからです。
共産主義は労働者の味方であるとの仮面を被っています。
国民の殆どが貧しい労働者が占める場合、下層階級にとって共産主義はとても魅力的に映るものです。
主導する方はとても簡単に国民を扇動することが出来て、楽チンなのです。
不満を盛り上げて、絵に描いた餅を見せれば国民はコロッと騙せるのです。
「君たちは資本家に詐取されている」とアジればいいんです。
嘘は言っていませんよ、実際そうなんだから。
第二次世界大戦後、大国の支配が緩み、多くの国が独立を果たした。
そこで共産主義で行くか、資本主義でいくかの選択を迫られたのです。
そりゃあ欧米の植民地支配を経験していますから、共産主義は魅力的に映りますよ。
当然ソ連が裏で工作した。
もちろん中国共産党もソ連の支援を受けて、日本との戦いで疲弊していた蒋介石軍をいとも簡単に打ち破って、中国を乗っ取ることに成功した。
毛沢東は生前、日本に感謝していたくらいです。
ソ連は同じ手を使って共産主義の世界的革命を目指した。
キューバも、北朝鮮もその好例です。
さて、世界は東西陣営に真っ二つに別れた。
共産主義陣営は共産主義の国家の中で経済を回そうとした。
当然、東側陣営の盟主はソ連でした。
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長くなりそうなので、つづく。