・・・・・・・っということで、ローマ帝国は共和政から帝政へ移行します。
初代皇帝のアウグストゥスは元首政と称して共和制に気を使いましたが、最終的に専制君主制へと変貌しました。
黎明期のローマは王政でしたが国民は王を追放し、元老院で知られる共和制を採用しています。
紀元前なのにずいぶん民主的な政体を採ったことは驚きです。
しかし、ローマが拡大していくにつれ、共和制ではダメだと見抜いた人が現れます。
カエサルです。
国のサイズが小さいうちは共和制でもコントロールできるけど、「帝国」と呼ばれるサイズまで巨大化すると、決定権を持つ一人に権限を集中させなければ危機に対応できなくなると彼は知っていたのです。
そう、サイズが問題なのです。
サイズが大きくなれば、多くの土地、多くの資源を手に入れることが出来ますが、異なった民族や文化と共存しなければならないのです。
他国との戦争のような危機ばかりでなく、迅速に決定しなければならないとき大きな国家ほど困難になるのです。
・・・・・・・
さて、アメリカ、ロシア、中国のトップたちが他国に比べ強権的であるのは偶然ではありません。
しかし、よく見落とされる重要なポイントがあります。
それは、「大国のリーダーは必ずしも有能でなくても良い」ということです。
最初の皇帝アウグストゥス、ティベリウス、ハドリアヌスやアウレリウスなどは有能な皇帝であったけれども、大半は愚帝だったのです。
大国になればなるほど、一人のトップが全てを把握出来ないのは当たり前なのです。
特に現代のような複雑な社会では、無理なのです。
だから、有能でなくとも勤まるのです。
豪腕が求められた古代ローマとは逆に、上手にトップを演技できるかがリーダーの資質になってくるのです。
トランプも、プーチンも、ジンピンもそこんところが全然解っていないのです。